水 晶 岳

連日晴天の暑い夏が過ぎ、天候不順になる。好天を祈りつつこの夏2度目の北アルプス縦走へ。
17日、富山市内のホテル泊。18日早朝、急行電車で有峰口へ。タクシーで折立へ。折立への最短の林道が
復旧工事中で不通、別の林道で遠回り、時間もお金も倍かかる。3連休初日、大駐車場一杯の車。登山者が多い。
以前、金沢にいた時、同僚と薬師岳を目指した道を再びたどる。前半、樹林帯の登り、登山者を抜きながら登る。
途中、弥陀ヶ原と大日岳が見える。期待の剣は見えず。後半、樹林帯を抜け、ドーム状の広い尾根を緩やかに登る。
地図で太郎平まで5時間のところ、3時間20分で着く。目指す鷲羽、水晶岳を遠望。薬師沢沿いに下り切ると、
展望はないが沢沿い雰囲気の良いコース、安気に進む。沢を進む人もいる。予定より大幅に早く薬師沢小屋着。
雲ノ平山荘まで進むか迷うが無理をせず。黒部川と薬師沢の出合にある小屋、河原で清流を見ながらビールを飲む。
夕食時、同席した京都の高齢女性グループは赤木沢を目指すという。このエリアは沢登りと渓流釣りのメッカのようだ。
初級者でも大丈夫と聞き、いつの日か沢登りに来てみたい。翌日4時過ぎ起床。薄暗い中、小屋前の吊り橋を渡り、
大小の岩ゴロゴロの急登が続く。1時間20分で登り切る。一転、木道の歩きやすい平坦路。進むにつれ
素晴らしい桃源郷になる。あの世はこんな世界か。左手に黒部五郎、背後に太郎平方向のなだらかな連なり。
広い湿原に岩が点在、アラスカ庭園、奥日本庭園などと名付けられている。高台にある山荘も風景にマッチ。
湿原越し本山が絵になる。この夏、裏銀座縦走時、本山の確認がしかとできなかったが、均整がとれ風格あり、
100名山に相応しい。スイス庭園から赤牛岳の連なり、薬師岳がよく見える。高原を抜け、祖父岳へ登るにつれ、
展望が大きく広がる。黒部五郎は100名山に相応しい風格。後方、高原越し薬師がどっしり控える。
山頂に出ると、鷲羽、三俣蓮華、槍、穂高の展望が加わり、最高!岩苔乗越へ緩やかに下り、ワリモ北分岐へ。
ここから本山へ予想以上に遠く、シビア。とりあえず水晶小屋を目指す。眼下に雲ノ平。小屋にリュックを残し、
山頂目指す。次第に険しい岩稜となり、最後は岩場をよじ登る。山頂からの展望は素晴らしい。⇒トップページ

桃源郷の雲ノ平を経て岩峰の山頂へ すいしょうだけ 2977m 富山県富山市

2010918)曇 7:50折立→7:40湯股岳→11:10太郎平→13:35薬師沢小屋
2010919)晴 5:15薬師沢小屋→8:05雲ノ平山荘→9:50祖父岳→1100ワリモ北分岐→12:25山頂