ようやく雪山へ向かう気力が湧く。久しぶりにスノーシューやストックなど雪山装備。本格的な雪山を味わうには
比良山が良いが、以前から登りたかった関西百名山の本山へ。低山だが積雪のある土地、あなどれない。好天を
待っていたが、関西北部、曇天の予報。気持ちの高まりのまま出かける。関西1デイパス2900円を利用、大お得。
余呉に近づくと雨、ガックリ。ガスに閉ざされ、展望もきかない。加えて、電車内にストックを忘れる。駅窓口の女性が
親切に対応してくれ、米原駅で保管と分かる。雨具着用、駅前の道から県道に出、左折。積雪は少ないが、路面は
融雪装置から散水されている。小橋を渡ると、道標あり。岩崎山登山口と観音堂登山口がある。観音堂から登る。
登山道は雪に覆われ、オーバー手袋着用。かなりの積雪だが、ハイカーに踏み固められ轍になっており、歩きやすい。
幸い暖傾斜の尾根道が続き、スノーシューもアイゼンも不要。植林中、淡々と進む。途中、岩崎砦、大岩山砦跡の
案内板あり。柴田勝家と羽柴秀吉の決戦の前哨戦が行われた地。中間点に奮闘、戦死した秀吉方武将の墓あり。
知識上の大合戦が、現地で実感できる。山頂付近、樹林の趣が良い。山頂手前で急傾斜になるが、ジグを
切りながら難なく登り切る。避難小屋かと思いきや立派なトイレ。山頂部、賤ヶ岳合戦史跡碑や案内板、七本槍名将
の像などあり。展望が良さそうだが、ガスに閉ざされ、残念。展望台は団体で一杯、パス、下りかけると、ガスが晴れ、
琵琶湖岸と山々が姿を見せる。展望台から歓声。急ぎ引き返し、展望台へ。団体の人が展望台独占を詫びる。
天気が良ければ展望が良さそう。にぎやかな声を聞きながら昼食。道標に従い、北東へ尾根道を下る。樹林の趣が
良い。程なく、飯浦越切通しの峠に降り立つ。余呉湖荘への下りはやや急。こちらから最短で登る人が多いようで、
登路以上に路面が踏み固められ、アイゼン着用が望ましいが、下山まで距離が短く、面倒、用心しながら下る。
短時間で湖畔の車道に出る。若き日、余呉湖荘に一泊、自転車で琵琶湖一周。その時同様、余呉湖の暗い静まりが
印象的。湖畔道路を北上、駅着。1時間1本の電車が出た後、濡れた雨具やスパッツをしまい、観光チラシを
見ながら電車待ち。幸い米原での停車時間が長く、ストックを受け取り、同じ電車に乗れる。天気に恵まれなかったが、
雪山山行の良いスタート。⇒トップページ

古戦場跡として有名な好展望の山 しずがたけ 421m 滋賀県余呉町

201219日()雨×曇 10:20JR余呉駅→11:50山頂→12:40余呉湖荘13:25余呉駅