白 倉 岳
静かな自然林の中、穏やかな縦走を堪能できる山塊 しらくらだけ 950m 滋賀県高島市
2013年4月20日(土)晴→曇→雨 7:45駐車点→7:55杤生登山口→9:25南岳→9:50山頂→11:15鷹ヶ峰→12:16大彦峠→12:50雲洞谷山→13:45東山→14:25登山口→16:05駐車点
現職時、天気さえ良ければ勇んで土・日連日、山行していたが、土曜日ゆっくり休みたい気持ちを圧して山へ向かう。
以前から登らなくてはと思いながら今一つ山行意欲の湧かない地味な山。展望も乏しいよう、曇天の予報の日に登る。
ガイド本では急登を避けるためか栃生へ下るが、できるだけ縦走距離を伸ばしたく、杤生から登る。栃生橋を過ぎ、
広い空き地に駐車。橋を渡り、右へ少し進むと、朽ちた登山口標柱、テープあり。標高553m点まで急登が続く。
ロープが張られているが、なくても登れる程度の傾斜。30分で尾根上に出、傾斜が緩くなる。自然林の中、気持ちよく
登り続ける。再び急登をこなし、南岳南の主尾根上ピークに出る。雪は全くなく、アイゼン、スパッツが荷になる。
程なく南岳登頂。朽ちた標柱あり。主稜線上、緩やかな起伏、歩きやすく、足がはかどる。樹林越し対面する武奈ヶ岳
〜蛇谷ヶ峰の比良稜線が見えるが、展望の開ける個所がない。道中の雰囲気の良さがそれを補う。積雪期の縦走も
良さそう。白いコブシが中空に満開、萌黄色の山腹に春山を実感。中岳を経て、登山口から2時間で登頂。立派な
三角点、標柱あり。穏やかな起伏を経て烏帽子岳へ登り返し、村井への下山口出合着。自然林の枯れた風情が良い。
地図上、鷲ヶ峰まで距離があるが、歩きやすい暖傾斜、白倉岳から1時間半弱で到着。ブナ古木あり。
桑野橋へ下山するには早く、雲洞谷(うとだに)山を経て、東山まで全縦走する。北進、雲洞谷山、
蛇谷ヶ峰越し琵琶湖や湖北の山並みを遠望、新鮮なアングル。送電線鉄塔に出、一面、草木のない切り開き。
進路を失い、見当で疎林の尾根を下るがテープが見当たらず、不安になり戻る。踏み跡を見出し、林道に降り立つ。
すぐに登り返す。一帯、樹林が刈り払われ、風情がない。アセビが群生、鈴なりの花。鉄塔に出た所で進路が左右に
分かれ、迷う。見当で右へ。テープがなくなるが、ままよと急傾斜の雑林中を下り続ける。ブッシュになり、結局、
急斜面を登って戻り、消耗。慢心を反省。分岐点で左へ進み、難なく大彦峠に降り立つ。本コース全体、道が不明瞭、
疎林中、尾根筋を外さないよう進めばよいが、下りで迷いやすい。テープが多く、テープがなくなると、コースアウト
している。道標に従い登り返す。自然林が一層渋く、岩ゴロゴロ、ワイルドな雰囲気。山頂から東面の展望が
開け、眼前、蛇谷ヶ峰。コースアウトしないよう注意しながら東山へ緩やかに下る。途中、岩瀬へ下る谷道あり。
沿道、イワカガミの群生。ほとんど蕾だが、一部咲いている。東山山頂は子どもの手作り標示あり。山麓の
学校の遠足コースか。無事、明護坂へ降り立つ。近畿自然歩道を下り、国道に出る。全縦走を果たせたものの、
駐車点までの戻りが大変。蛇谷ヶ峰山麓の名残の桜など見ながらポツポツ歩いていると、予報どおり雨になる。
雨具着用、傘を差し、1時間半の歩き。重い雪山用靴を履き、足裏に靴擦れができ始めたころようやく戻り着く。
長い縦走中、だれにも会わず。地味な山だが、自然林豊かなベテラン向きの山。⇒トップページへ