白 子 谷
快適に進める滑滝が多く、入門向きの明るい沢 しらこだに 1563m 奈良県川上村
2013年7月7日(日)晴 8:25駐車点→9:45涸谷出合→10:55出渓→11:30支尾根上→12:20主尾根→12:50鉄山山頂→14:40登山口→15:00駐車点
以前から気になっていた沢と山へ。大峰:弥山〜行者還岳を縦走中、目を引く鋭鋒、鉄山(てっせん)への登路として
一般的なガイド本紹介のコース。久しぶりに国道309号を南下。道路状況が心配だったが、無事、入口付近着。
広い路肩に駐車。車道から谷入口を探す。すぐに分かる。小橋の脇から川迫川河原へ下る。エメラルドグリーンの
清流を渡り、沢入口へ。奔流が川へ注ぐ。無難に巻き登ると、暖傾斜の滑滝。緊張感なく軽快に進める。
予想より明るく広い沢。岩肌も明るく滑らか。30分で8m滝。左を直登できそうだが、水しぶきを浴びる。
無難に巻く。岩壁のゴルジュがなく、両側、河原と植林帯。普通の登山靴でも水に入らず進める。大岩が沢を埋め
尽くし、伏流水になる。陽射しの強い晴天、緑も美しい。最高の沢登り日和。久しぶりに沢登りの楽しさを実感。
中間点、本遡行のハイライト、階段状の滑滝が続く。程よい傾斜、快調に進む。入渓から1時間15分で左に
鉄山へ突き上げる涸沢を見送る。二俣を過ぎ、急傾斜のガレ場。ガイド本では、本谷から分かれ左上するが分岐の
判断が難しい。細流のある本谷をたどり、適当な所で靴を履きかえる。急斜面のガレ場を這い登り、脱出点を探す。
左手の小尾根に這い登るが位置不明。高みを目指す。急傾斜の小尾根を木枝を掴みよじ登る。ヘトヘトで暖傾斜の
尾根に出るが、まだ主尾根ではない。樹林越し香精山、鉄山の鋭鋒を確認。主尾根方向へトラバースするように進み、
登山道に出る。明瞭な道、テープもある。痩せ尾根のアップダウンを繰り返し、香精山の山頂かと思いきや鉄山山頂、
拍子抜け。正面、バリゴヤの頭越し稲村ヶ岳、大日山。川迫川渓谷とトサカ尾。右手、大普賢岳。急峻な下り、鎖が
張られている。用心しながらオズオズ下る。老いを感じる。下り切ると、自然林の趣の良いテラス状地。
人心地着く。全般に自然林の趣が良い。急傾斜の下りが続き、気を抜けず、ガイド本の倍、時間を要して下り切る。
登山口表示はない。渓谷で水遊びする人たちを見下ろしながら車道を駐車点まで戻る。危険なく楽しく遡行できる
美渓、入門者にお勧めだが、詰めの分岐での判断が難しく(今回、もう少し早く左の涸沢へ向かうべきだったか)、
出渓後、登山道に出るまでがシビアか。登山靴でも遡行可能で、鉄山登山には本コースがお勧め。⇒トップページへ