好天の予報と仕事休みの土日が重なる。存分に沢登りを楽しみたく、車中泊の準備、初めて大峰山系の沢へ。
車での走行距離に無理がない初級の沢、本谷と上谷川地蔵谷を目指す。国道169号から下多古の道標に従い、
下多古川沿い林道を走る。終点ゲート前に先行車3台。手前の路肩に駐車。少し先、右手に百合ヶ岳登山口、
正面に琵琶滝遊歩道入口の階段と道標。スケールが大きく、雰囲気の良い渓谷を見下ろしながら遊歩道を進む。
入渓点に迷いながら進むと、谷側へ下る道あり、入渓。沢幅広く、大石ゴロゴロだが水流は穏やか、緊張せず進める。
平坦な広い沢にミズナラが林立、雰囲気が良い。程なく15m斜瀑と10m滝に会うが難なく巻ける。
気持ちの良いナメ滝や小滝を快調に越え進むと、最初の難関、琵琶滝50mを見上げる。感嘆、畏怖。
ガイド本コピーで巻き方を確認。おじけながら左の支沢:30m滝右手の草付の壁に取付く。木や根っ子が少なく難渋。
途中であっけなく中ノ滝へ伸びる踏み跡に出、難なく滝の落ち口に降り立つ。北東の山並みの展望が開ける。
しばらく趣の良い沢中を進むと、次の名瀑:中ノ滝40m。迫力と美しさに見惚れる。前衛の小滝を越えて接近、
左手の斜面に取付く。手掛かりが多く難なく登れる。程なく踏み跡に出、難なく滝の落ち口に出る。この先、渓相が
穏やかになる。雰囲気は良いが物足りない思いで進むと、角千本淵を持つ斜滝12m。絵になる。
滝左側を登る。詰めの部分、滑りそうな不安。思い切れず、岩壁をよじ登る。ザイルで確保されれば思い切れるが、
徒手空拳では何とも心もとない。雰囲気は良いが、メリハリがなくなり、ダレてきたころ、木ノ葉入らずの淵が現れる。
昔の「大和誌」に記された淵、期待はずれ。ガイド本では、二俣まで遡行するが、気持ちがダレて早く下山したくなり、
引き返す。遡上した沢を戻るのは初めて、登山道の往復よりダレる。沢中を歩くのが面倒、河原を進む。中ノ滝から
明瞭な踏み跡が続く。山腹をトラバースするように進み、ロープ伝いに沢に降りると、琵琶滝前に出る。引き返し、
滝見の東屋から遊歩道をたどり、1時間で駐車点へ戻る。車中泊が面倒になり、帰宅。⇒トップページへ
迫力ある名瀑と美しい淵、明るく穏やかな渓相が魅力の沢 しもたこがわほんたに 奈良県川上村
2012年7月27日(土)晴 8:25駐車点→9:05入渓→10:10琵琶滝→11:20中ノ滝→12:15角千本淵
→13:10木ノ葉入らずの淵→14:30出渓→15:55駐車点