雪 彦  

先週、南アルプスから戻り、再び地元の低山に戻る。暑中、できるだけ高い山へ行きたいが結局、本山へ。
県下の名峰。新潟の弥彦山、福岡の英彦山と並び、日本三彦山の一つ。7時過ぎ、久しぶりに車で出発。
中国道:福崎ICで降り、県道23号から67号へ。本山道標に導かれ、田園風景の中、快走、無事登山口着。
有料駐車場とあるが無料。10台近く駐車。少し進むと、登山口の標示。のっけから荒れた急登にとまどう。
名山らしからぬ道。道標に加え、点々と赤ペンキが木や岩に塗られ、景観を損なっている。台風一過の晴天
の予報に反し曇天。昨日の雨のため猛烈に蒸し暑い。少し気分が悪く、足取りが重い。展望岩から本山の
シンボルの岩峰。のしかかる出雲岩の下を通過、岩場をよじ登り見晴らし岩に立つと、南方、明神山
や七種山の墨絵風の山並みが広がる。人幅の岩の隙間を何とか通過、リュックを擦ってしまう。無理せず、
巻き道を通るのが無難。程なく大天井岳838m登頂。南方の展望が広がる。この先、緩やかな起伏の尾根道。
汗拭き拭きフラフラ進む。2年前の台風の後遺症か倒木と伐採が目立ち、荒廃した感じ。岩峰のピーク大天井
が本山の顔だが、三角点のある山頂は別。山頂と紛らわしい小ピークを2つ程越え、山頂着。山頂らしい趣、
展望なし。尾根道はさらに穏やかになり助かる。最高峰:鉾立山962mも伐採地のようで趣はないが、北側の
展望が大きく開ける。パノラマ絵表示板があるが、あいにく遠望がきかない。少し進むと、南側の展望が開け、
大天井の岩峰越しに明神山。倒木の荒廃地から谷筋の下山路に入る。植林中、ジグザグに急傾斜を
下るが歩きやすい道。下り切ると、渓流沿いの道。細流が次第に大きな渓流になる様がよく分かる。すべすべ
ナメ滝横を通過後、趣の良い虹ヶ滝下に降り立つ。渓流の岩場の下り、難儀するが沢歩きの気分、面白い。
心身とも復調。一旦、渓流からはずれ、山側へ登り返し、垂直の大岩峰を真近、横から眺める。迫力あるが、
樹林に遮られて残念。道標に従いユースホステル側へ下る。すべりやすい急斜面の後、再び渓流沿いの道。
何度も渓流を渡るため、増水時は無理そう。最後は、ダムに巨大パイプのジャングルジムが現れ、驚く。
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急登の岩場、好展望、趣の渓流・滝と変化に富んだ名峰 せっぴこさん 915m 兵庫県飾磨郡夢前町

2006820日()曇 9:00駐車場→10:30大天井岳→11:20山頂→12:00鉾立山→14:00駐車場