枯れた疎林の尾根歩きの風情が良い京都北山の名峰 さじきがたけ 895m 京都市北区

2011410)快晴 8:25岩屋橋→9:10薬師峠→9:20岩屋山→10:35山頂→11:35祖父谷峠→12:50岩屋橋

京都北山は電車利用で登って来たが、奥深く位置する本山は、車利用になる。初めて京都市街を車で縦断。
桜満開の快晴の日曜、渋滞が心配。名神高速:京都南ICで降り、県道38号、61号で順調に登山口着。
駐車場はなく、岩屋橋近くの路肩に駐車。志明院への林道又は料理旅館:洛雲荘前を過ぎた辺りにも広い路肩あり。
山名の由来になった惟喬親王を祭る神社を見て、渓流沿い舗装道を緩やかに登る。途中、さじき登山道の道標あり。
谷筋を登る道だが薬師峠へ登る方が風情が良さそう。意外と早く志明院着。駐車場前の道標に従い、右上の山道へ。
疎林中、渓流沿いに登る。渋い雰囲気が退職後の心に触れる。沢の分岐点でテープに導かれ右折。
直進しないように要注意。ガイド本には、京都北山を代表する山とあるが、意外と道標が未整備な上、疎林中、
どこでも歩けるため、やや進路不明瞭。テープと踏み跡をたどる。予想より早く薬師峠に出る。六地蔵のお顔が良い。
すぐ南西の岩屋山へ寄ってみる。道中・山頂の雰囲気は良い。三角点もある。峠へ戻り、疎林中の尾根歩きを続ける。
総じて穏やかな暖傾斜だが、岩茸山への直登は急傾斜。巻き道があるのに、手前の671mピークと勘違い、
テープに導かれ登ってしまう。手製山頂表示が複数あり、結構登られている様子。山頂の雰囲気も悪くない。
間もなく反射板が現れ、フェンス沿い右側を抜ける。山頂に近づくにつれ疎林の風情が良くなる。
花ざかりのアセビも目立つ。途中、東方の展望が開けけるが平板な印象。この山域に馴染みも薄いため、
山名同定できない。送電線鉄塔の辺りからも東西の展望が良いが、電線が入り、絵にならない。広い山頂部は、
疎林に囲まれ雰囲気が良い。新旧2基の三角点あり、めずらしい。北東面の展望が開けているが、
本山と並ぶ京都北山の名峰:雲取山を特定できない。グループが去った後、倒木に腰かけ、静けさの中で軽食。
政争に敗れ京を追われた親王が桟敷を設け、京をしのんだという伝説に相応しい雰囲気。山頂にも道標はなく、
テープに導かれ、道なりに下り進むと、ナベクロ峠着。さらに進み、鉄塔のある高みに立つと、周囲の展望が良い。
城丹尾根への小道標あり。飯森山へ縦走し、大森へ下り、薬師峠を越えて戻ることを思案するが、無理せずに、
ガイド本紹介の本コースへ。祖父谷峠へ向かうと、正面、雲取山方向の展望が広がる。峠から渓流沿いに下り、
短時間で林道に出る。渓流が次第に大きな流れになるのが分かる。単調で風情の乏しい林道歩きが興をそぐ。
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