龍 王 山

久しぶりの関西全域快晴の予報。登り応えのある山行をしたいが、夕刻、自宅へ帰えるため無難な山行にする。
最近数回利用している鶴橋発7:17の快速急行に乗車、桜井駅北口から天理行バス乗車。三輪山から本山へ
丘陵状の連なり、のどかな大和平野の景色。下車後少し進むと、「山ノ辺の道」道標が整備されている。
若かりし日に歩いた大昔の官道跡。右手に崇神天皇陵。広い堀に囲まれた聖域。道中、摩耗した石仏や石柱が点在。
国宝の仏像等を蔵する長岳寺前からハイキング道へ。道標が整備され、迷わず進める。歩き込まれ苔むした
溝状の暖傾斜の道。雑林中、展望は乏しいが、樹間から時々大和平野や金剛山が見える。雪はすっかり溶けている。
山頂手前で車道に出る。柳本龍王社への道標に従い山道を登る。急な階段を登り、山城跡らしいテラス状の山頂着。
正面、広く大和平野と金剛山脈が展開!この先、道標がなくなる。平坦な林道が延びるが、分岐が多く、
地図と磁石で照合しても進路に迷ってしまう。ままよと進み続け、やっと車道に出るが県道50号と勘違い。
開けた畑地内の道を不安気に下る。やってきた車の人に道を聞く。少し先で県道50号に出、道標もあり、ようやく
現在地の見当がつく。県道を南東へしばらく進み、初瀬山への道標を見つけて山道に入る。少し登り進むと、
巻向(まきむく)山への手製道標あり。ガイド本では初瀬山を経て長谷寺へ抜けるが、昔、ボタンの季節に長谷寺へ
写真撮影に訪ねたことがあり、巻向山〜三輪山へ縦走してみる。雑林中、暖傾斜の道を進むと、山頂への道標あり。
狭い道を進み、雑林中の山頂に出る。石に囲われた三角点あり。三角点を訪ねる「点の会」の表示のみあり。
広い道へ戻り、分岐点で進路を間違えないように進む。谷筋の林道のような道を下ると、奥不動寺前に出る。
黒崎への道標に従い、少し登った所で三輪山への道へ。道標はない。境内につき入山禁止と掲示されているが
ままよと進む。神域として自然林が保護されてきたようで、雰囲気が良くなる。暖傾斜の良い道が続き、禁を犯して
進む不安を抱えながら山頂部に着くと、何人ものハイカーがおり、ホッ。立入禁止のロープを越えると、小社あり。
背後に岩が散在。しめ縄が張り巡らされている。写真を撮り、小社前で軽食休憩。ハイカーと思いきや、全員が
三輪山登拝参拝証と記されたタスキを掛けている。これがないと登れないようだ。下山後、釈明することにして
参拝路を下る。次々に登って来る老若男女全員タスキをしている。やや急な道を下り切ると、分岐する道があり、
そちらへエスケープ、程なく一般道に出る。登山口へ行くと、受付で300円払い、タスキを貰うようになっている。
山ではトイレ、飲食、撮影禁止の掲示あり。そのすべてを破っており、少し青くなる。山麓は寺社が多く、道が複雑で
進路に迷うが、適当に進むと、高台の展望地に出る。畝傍山、耳成山越し金剛山脈が見える。背後、自然林に
覆われた三輪山。三輪山を御神体とする立派な大神(おおみわ)神社に参拝後、風情の残る旧道を通って
桜井駅まで歩く。本コースで三輪山へ入らないように。⇒トップページ

大和平野、金剛山脈を一望できる山城跡 りゅうおうざん 585m 奈良県天理市

2011219日()晴 8:15柳本バス停→9:40山頂→10:35県道50号→11:15巻向山→12:10三輪山
           →13:00
三輪山登拝口→13:55近鉄:桜井駅