六 甲 山
九州は梅雨入り、曇のち雨の予報に近場の六甲山へ。8時に家を出、湊川発8:25の神戸電鉄に乗る。
有馬温泉への直通便は少なく、鈴蘭台、有馬口で乗り継ぐが接続がよい。ホテル、お土産屋を横目で見ながら
登山口を探す。阪急バス案内所の向かい、行止り点の右に妙見宮参詣道の石柱。有馬三山登山口の小道標。
昭文社登山地図では寺の西方ピークが落葉山となっているが、ガイドブックでは寺の辺りが三角点のある山頂。
立派な妙見宮裏から山道となり、少し進むと道標が現れ、以降、要所には道標が整備され迷う恐れはない。
幸い遠目のきく曇天だが、ゴウゴウと強風が吹き、気が臆する。薄着で寒気もする。これ程の強風はめずらしい。
灰形山、湯槽(ゆぶね)谷山を経て極楽茶屋に至る有馬三山縦走路はアップダウンの繰り返しで歩き応えあり。
シビアだが渋い通向きのコース。人もおらず、自分の思いに浸りながら進む。灰形山頂には多数の小標識、
一方、湯槽谷山頂は見過ごしそう。この辺りからツツジが目立つようになり、特に極楽茶屋手前辺り、
新緑とツツジのみずみずしさのハーモニー。車道の走る主稜線に出ると、大阪湾岸の港、街並み越しに
大阪、和歌山の山並みまで遠望できる。六甲山最高点の道標に導かれ車道と交差しなが進む道は、
ツツジのプロムナード!樹林や植生の趣も良く、期待していなかっただけに気持ちが浮き立つ。最高点は、
可憐な黄花の咲く広く開けた平坦地に1本の生真面目な大標柱と石碑、地面に埋もれた三角点があるのみ。
平長な六甲最高点に相応しく、このまま仰々しいモニュメントなど作らないで欲しい。少し下り魚屋(ととや)道へ。
江戸初期から灘と有馬を結ぶ古道、鮮魚を温泉客に届けたという道は、山道というより明るく開けた平坦な快歩路。
沿道の笹原、潅木、樹林の趣も良い。有馬三山と隣接の尾根道ながら対照的な様相、初心者でも安心して歩める。
樹林越しに灰形山の三角、登りの厳しさを納得。ツツジに加え、白いガクアジサイが沿道を彩る。強風も和らぎ、
ジグザグの暖傾斜をゆったり下る。ガレた稲荷神社への近道を下り、お土産屋街を抜けて自ずと駅へ戻る。
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裏六甲の歩き応えある豪華コースとツツジのプロムナード ろっこうさん 931m 神戸市北区
2006年5月27日(土)曇 9:10有馬温泉駅→有馬三山→12:10山頂→魚屋道→13:50有馬温泉駅