蓮 華 岳

母性的なマイルドな山容の裏に険しい岩場を持つ300名山 れんげだけ 2798m 長野県大町市

4:00起床。今日は長丁場を覚悟、早立ち。快晴下、小屋の奥さんの鳴らす鐘の音に見送られ、気持ちよく出立。
山行3日目だが幸い疲労感は少ない。こちらから見る烏帽子は、稜線上のコブのよう。雲海の雲の形が面白い。
昨日、そびえるように高く見えた七倉岳に楽々登頂。雲海から日の出。針ノ木、蓮華、立山が朝日に輝く。
雲海も美しさを増す。朝食休憩中、高齢夫婦に追いつかれる。船窪小屋で少し話した人。標高100名山
全登頂を目指し、昨日は三ツ岳、今日は北葛岳が目標とのこと。日本中の山を歩き尽くしている感のある夫婦。
七倉乗越へダートコースを大きく下り、北葛岳へ登り返す。登りのシビアさを展望の素晴らしさが飛ばしてくれる。
唐沢岳〜燕〜大天井〜槍の大パノラマ!やはり槍はすごい!北葛岳から360度の素晴らしい展望。
眼前、針ノ木の彫りの深い男性的風貌、対照的なドーム状の蓮華、「大下り」の尾根道を確認、
標高差500m強、これを登るのか。とりあえず、北葛乗越へ下る。正面に荒々しい岩壁がそびえる。先行のご夫婦が
岩壁に小さく見える。岩壁の登りに備え、開けた砂礫帯の鞍部で一息つく。岩壁には、鎖やロープ、梯子が設置され、
取り付いてみると、手掛かり足掛かりが多く、意外とスムーズに進める。こんな岩場にもコマクサが沢山咲いている。
逆コースの人達が多く、中・高生のグループともすれ違う。前半の岩場をクリアすると、一転、砂礫のドーム。
砂礫帯にジグザグに延びる踏み跡をたどり、予想より短時間で登頂。三角点は、山頂標柱から少しはずれてある。
広いドーム状の山上を進み、休憩中の先行ご夫婦に追いつく。眼前、針ノ木から爺ヶ岳へ延びる長い山並みが展開、
進んでみようという気持ちと時間・体力的に大丈夫かという不安が交錯。以前通過したというご夫婦に励まされ、
黒部湖を眼下に天上散歩を楽しめると勧められ、心が動く。とりあえず、ご夫婦について針ノ木小屋へ下山を急ぐ。
途中、子連れのライチョウに遭う。正面、針ノ木岳が大きい。⇒トップページ

201083)晴 4:45船窪小屋→5:00七倉山→6:50北葛岳→7:45北葛乗越→9:35山頂→10:40針ノ木小屋