関西で百名山は、大峰山、大台ヶ原、伊吹山の3峰しかない。本山は山上まで車で行け、遊歩道が整備され、
短時間で周回できることから人気スポット。20代のとき大杉谷へ下り山小屋泊、15年程前、大普賢岳登山と併せて
山小屋泊で訪れたが、天候に恵まれず。混雑しそうな週末を避け、好天の予報の祭日に向かう。国道169号から
大台ヶ原ドライブウエイへ。入口から終点駐車場まで20キロ。前半、見通しの悪い狭い道、時々降りて来る車あり、
気を抜けない。駐車場はすでに沢山の車!それでもまだアチコチ空いている。立派なビジターセンターやトイレが
整備されている。寒風が吹きすさび、雨具、耳当て、手袋着用。道標に従い、最高点の日出ヶ岳へ。樹林帯の中、
尾根を巻くように楽チン平坦路を進む。短時間で日出ヶ岳下の鞍部に出る。展望台から尾鷲湾、熊野灘が広がる。
後で地図を見ると、意外と海が近い。遮るもののない丘陵上(山頂)、立派な展望台に登ると、360度の展望。
熊野灘が一層開ける。反対側、大峰の連なりを遠望。眼下、一面紅葉の山肌。ようやく恵まれた展望!
正木嶺を経て正木ヶ原へ緩やかな起伏の笹原の中、整備された広い木道を進む。枯れ木や白骨林が目立ち、
以前の樹林帯の記憶と大きく異なる。紅葉もほとんど見当たらず。昭38年の伊勢湾台風の被害に遭った倒木を
搬出する作業で苔むしていた原生林が失われ、鹿の害も加わり、一面笹原と化し、樹林が痩せてしまったようだ。
回復を祈る。牛石ヶ原まで同様の笹原と痩せた疎林が続き、期待はずれの気分。大蛇ーへの枝道に入ると、
樹林の趣が良くなる。次第に痩せてくる尾根上を進むと、いよいよ痩せた岩稜の突端に出る。迫力の高度感!
怖がりの人はお尻を着けて進んでいる。眼前、一面紅葉の山稜越し、大峰の連なりを一望、絶景!
それまでの物足りなさが吹き飛ぶ。寒風が吹き付ける中、突端の鉄柵にしがみつき、かじかむ手で必死に撮影。
対面の大絶壁には、ロッククライマーたち。絶景に満足、周回路へ戻る。シオカラ谷へのやや急な下りが
唯一山道らしいところ。遊歩道、道標がよく整備されているが、環境保全のためかベンチなど休憩場所が少ない。
谷まで下り切り、吊橋の下、きれいな渓流の傍で軽食。道中、ハイカーより行楽客が多いが、車の多さの程多くない。
吊橋から登り返し、静かな笹原の樹林帯を緩やかに登り、駐車場へ戻る。予想以上の車の多さ!
車道の路肩も車の行列。ドライブウエイを下りながら撮影ポイントを求め、数か所で駐車、撮影。
山上の紅葉は乏しかったが、山腹の紅葉は素晴らしい。先日登った大普賢岳から和佐又山が眼前。
午後でも登って来る車が次々、行き違いのため時々渋滞。
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大台ヶ原自体の魅力は期待ほどではないが展望が素晴らしい百名山 おおだいがはら 1694m 奈良県川上村

2010113日()晴 8:40大駐車場→9:20日出ヶ岳→10:50大蛇ー→12:15駐車場