3年前の同日登った山。前日,八経ヶ岳から下山後、川上村役場付近で泊まる。大台ケ原ドライブウエイの渋滞を避けるため、6時前に出発。ほとんど車は走っておらず、ドライブウエイをウネウネ走り、7時前、大駐車場着。かなり駐車しているが案じた程ではない。空いているのに他車の隣に停めたところ、降車時、ドアが当たり、先方が激怒、すっかり不快になる。加えて、小雨パラつく曇天、出発前から気分がシラケる。コンロでコーヒーを入れ、軽食後、出発。今や関西の観光名所。遊歩道、案内標示が整備され、山歩きというより散策。しばらく苔むした小渓流沿い、笹原中、平坦路を進む。時間が早いせいか、ハイカーは少ない。緩やかに登り、日出ヶ岳下の鞍部に出る。展望台から熊野灘が見えるとあるがスッキリ見えない。それでも曇天にしては見通しがある方。ドーム状の山頂に楽勝で立つ。高原の高みといった風、百名山らしい風格は全くないが、立派な三角点の後ろに小石が山状に積まれ、そこだけ風格がある。山頂展望台から遠望はきかないが、周辺の景色は趣が良い。時計回りに周回路を進む。正木嶺へ緩やかに登り返し、笹原の白骨林を見ながら広い木道を緩やかに下る。一面、笹原、樹木は少ない。昔は原生林がうっそうと茂り、苔むしていたようだが、台風による被害をきっかけに樹林が失われたと案内板にある。自然の連鎖に感銘。原生林の回復は困難か。正木ヶ原〜牛石ヶ原へ笹原中、広い平坦路が続き、安気に進む。台地の突端、大蛇ーへ向かい、一転、痩せた岩稜になる。突端の岩場、鉄柵に守られ、恐々立つ。前回は晴天、対面する山腹の紅葉が素晴らしかったが、くすんでいる。代わりに左方眼下、ガスたなびく山峡の墨絵に感嘆。右手、急峻な山腹の紅葉もきれい。切り立った岩壁の迫力。大蛇ーは、おおらか、大味な高原のアクセント。痩せ尾根上の涸れた疎林の趣も良い。同僚から電話が入り、体調不良で入院という。明日代わりに勤務することに。明日まで山行予定にしてなくて良かった。腹具合が不調、駐車場へ急ぐ。シオカラ谷へ下り、登り返す。この辺りだけ急なアップダウン。一帯、樹林の趣が良い。吊り橋から見る渓谷の趣も良い。吊り橋付近から、通行禁止になっている滝見尾根を下り、名瀑:西ノ滝、中ノ滝を見て、シオカラ谷を遡上する沢登りをしたい。静かな雰囲気の笹原の樹林帯を緩やかに登り、駐車場へ戻る。トイレにこもり、腹具合は収まるが気分は収まらない。西大台と併せて大周回するのが良いが、西大台は事前に立入許可を取る必要あり、今回は断念。⇒トップページへ |