小野アルプス

起床時、昨日の雪山山行疲れで身体がこわばっている。休養したい。以前は天気さえ良ければ土日連日山行が
平気だったが歳か。今日も好天の予報、山行準備をしていたのでおして出発。「低山ワールドを楽しむ」（ナカニシヤ）
の紹介文に惹かれ、行きたいと思っていた山。JR加古川線でも行けるが本数が少なく、車利用。有馬街道を北上、
県道85号を西進。予報に反し、小雨。Ｕターンしたい気分。JR小野町駅北で県道118号へ。駐車場所が見つからず、
男池着。池畔も駐車禁止。眼前の広い空き地入口の掲示板を見ると、白鳥観察駐車場。幸いと駐車、県道を戻る。
アダメ峠への分岐に近畿自然歩道の道標。緩やかに車道を登る。峠手前に登山口道標あり。縦走路は西・中・東と
区分され、今回は中～西の縦走。道標、道ともよく整備されている。168ｍピーク目指し、やや急斜面を登る。小雨が
本降りとなり、雨具着用、傘をさして進む。サエナイ気分。短時間で三角点山頂着。すぐに下って登り返す。アンテナが
あり、アンテナ山の小表示。南面の展望が開ける。眼下、山陽自動車道、車の行き交い。ガスって遠望はきかない。
一帯、雑木林、雰囲気は悪くない。疎林の縦走路を安気に進む。眼前、最高点の惣山。山頂は灌木の中だが
北へ伸びる岩尾根からの展望は素晴らしい。眼前、本山行のハイライト、紅山のきれいな曲線を描く岩稜。
尾根突端の展望台から北面、播州平野の広がり。スッキリ見えないが、写真パネルで見ても平板な風景。灌木の
生える岩尾根の雰囲気も良い。惣山から下り切ると、趣の良い疎林越し紅山。岩稜を登るワクワク感と不安、
道標に従い岩稜へ。幸い雨が上がる！巨大恐竜の背中のような大滑り台。雨具を脱ぎ、大斜面に向かう。
怖すぎず楽過ぎず、程よい緊張感。手掛かり足掛かりは豊富。中盤、傾斜がきつく、少しおじける。詰めも急だが、
凸凹が多く、難渋せず山頂に抜け出る。童心に返った嬉しさ。山頂部は平坦、程よい広さでくつろげる。平らな岩に
腰掛け、権現池と低山の箱庭的風景を見ながら軽食休憩。陽も差し始め、来て良かったと思う。最近、
以前の理屈抜きに山が好きという心の躍動が薄れていたが、久しぶりに山での素朴な遊び心を喚起される。
満足して終盤の縦走路を進む。振り返り、大滑り台の弓なり曲線を改めて鑑賞。権現池方向の展望を見納め、
軽快に福甸峠の車道に降り立つ。里山の景色の中、のどかに進み、駐車場に戻る。女池と福甸峠の間には
駐車可能な路肩が数か所あり。⇒トップページへ