大滝高巻きを断念、遡行できなかった沢 三重県松阪市

201368日()晴 8:55駐車点→9:15入渓→11:00夫婦滝→13:00出渓

空梅雨か好天の週末に恵まれる。仕事に追われ、しばらく山行できず。仕事もひと段落つき、車中泊で中部地方の
300名山を目指す予定だったが、月曜日、車で遠出するため見送る。未知の台高の沢へ。ガイド本で行き先を検討。
初級ながら奥ノ平谷に次ぐ名溪とある本谷へ。国道166号から栃谷への枝道へ右折。加杖坂峠を越え、ダム湖へ下る。
赤い大橋を渡り、県道569号を走る。宮ノ谷出合から谷沿い細い道を走る。本谷入口の少し手前に広い空き地あり。
車2台とハイカー数人。沢登りか。ここに駐車が無難か。この先道が悪く、本谷を渡る小橋手前で右へ砂利道を登る。
道が急カーブする地点が沢入口。2台ほど駐車可。自宅から3時間弱。杣道を少し進むと、入渓点目印の大岩あり。
今年初めて沢登り。沢靴を履くときに感じる気持ちの昂ぶりがない。1か月ぶりの山行、身も心もなまっている。
入渓点の雰囲気は良く、緊張せず進める。浅瀬に足の踏み場のないほどオタマジャクシ、仕方なく足を下す。
趣は悪くないが期待した程ではない。撮影したくなる個所もなく、淡々と進む。トイ状のナメ滝を過ぎると、最初の難所、
6m滝。左側のガリーをそれ程労せず登る。続く12m滝、右の土壁を這い登る。難所という程ではないが、
心身がなまってモタモタ。安気に進んでいたら、倒木で谷が埋め尽くされ、無残。山肌が土砂崩れ。一時かと思いきや、
惨状が続く。興醒め、遡行意欲減退。仕方なし倒木を乗り越え、かわしながら進む。特に崩落のひどい場所に出ると、
左に落差の大きな滝。夫婦滝か。巻道の右手のルンゼが分からない。右の支谷は崩落がひどい。取付き点を求め、
取付いてみるが登る気になれない。遡行を断念しかけるが、左側の壁にたどれそうな道筋が見える。取付いてみると、
難なく進め、35m滝の上、8m斜滝の前に出る。斜滝も難なくこなし、垂直55m滝を見上げる、頭上から降り注ぐ
ような迫力。ガイド本には右側の岩場を縫って高巻くとあるが、取付き点がよく分からない。すぐ右手の岩壁は避け、
その右の土壁を這い登るが、垂直の岩壁にぶつかる。手掛かりの木枝はあるが、気持ちが萎え、深入りし、戻るに
戻れなくなるのも怖い。下山路崩落のおそれもある。あっさり断念。仕事のある大事な身。慎重に往路を引き返す。
35m滝前に降り立ち、ホッ。気が抜け、軽食休憩。倒木帯を抜け、登ってきた沢を下る。特に難渋する個所もなく、
つまらない気分で下る。終点近く、注意散漫から転倒、水没、ずぶ濡れ。着替えを持参していて助かる。これまで
高巻けずにリタイアした沢はなかっただけに気落ち。歳のせいか、ただ心身がなまっていただけか。⇒トップページ