野洲川ダム湖畔で車中泊。国道477号沿いだが、武平峠が通行止め、交通量は少なく静か。車中泊に不慣れ、
愛車カローラフィルダーはフルフラットになるが、寝ると足がつかえる。新調のダウン寝袋でも安眠できず、5:00起床。
それでもまあまあの調子。外は寒い。朝食を摂るうち明るくなる。6:00過ぎ発。ダム湖を過ぎ、大河原橋で右折、
ダートな林道、路肩崩落個所に気づかず、ヒヤリ。短時間でゲート着。復旧治山工事中、立入禁止の掲示。通行には
許可が必要だがゲート脇から入る。林道をしばらく進み、2つ目の橋手前で左折、元越谷沿いに進む。トラックが通過、
木材集積場がある。左からの支流を越え、ガイド本の下降点を探すため、林道から降りて渓流沿いに進む。堰堤を
2つ越えるとあるが、2つ目の堰堤が現れず、適当に入渓。趣良く、朝の清々しい気分で進む。水流は意外と
生暖かい。連続して堰堤を越える。入渓者が多いようで、踏み跡をたどり、楽に越える。ダムで水流がおとなしくなるが、
再び大岩ゴロゴロの趣を取り戻す。エメラルドグリーンの淵が次々に現れる。渓相の刻々の変化も優美、
ガイド本どおり、遡行者を酔いしれさせる魔力を秘める。程なく、15mの滝がそびえる。見とれる威風。容易に
取り付けそうにないが、右側の階段状の岩場を登る。滝の落ち口へ岩壁をトラバース、残置スリングを掴んで身体を
持ち上げればクリアできそうだが、古びたスリングだけが手掛かり、やめる。土壁をロープに助けられ、手堅く巻く。
美しいナメ滝が続く。岩壁の回廊中、淡い緑の水流の美しさ。仙ノ谷との分岐は大きく明瞭。美しい渓相と
小滝が続き、ダレずに進める。右と左先に4mの滝、仏谷との分岐。廊下が狭くなり、急な多段25mの滝を着実に登る。
詰めで不覚、深い淵を避け、岩壁をへつろうとしてすべり落ち、胸まで水没。陽射しがなく、衣服が乾かず、寒くみじめ。
携帯電話を無造作にポケットに入れていて、使用不能になる。カメラバック収納のカメラは助かる。渓流が細くなり、
倒木などが趣を損なうが、両側斜面の樹林の趣が良くなる。登り詰め、登山靴に履き替え、疎林の急斜面を登る。
短時間で尾根道に出る。右手に入道、仙ヶ岳の分岐ピーク。左へ、入道ヶ岳や鈴鹿の展望の開けた尾根を進み、
水沢峠に降り立つ。水沢岳は予想より遠く見え、迷うが登ってみる。急傾斜のザレた道、痩せた個所は怖い。
意外と短時間で登頂。北面する鎌ヶ岳を見たく、少し北進、鎌ヶ岳の雄姿に満足。水沢峠へ引き返す。
南側、仙ヶ岳の双耳峰など鈴鹿南部の山並みを展望。沢沿い進路不明瞭な道を下ると、重機の音が聞こえる。
倒木に山道を見失い、材木搬出用の道へ。重機のキャタピラが路面にひどい轍を作り、ドロドロ。一帯、伐採作業で
荒廃、胸が塞がる。道がどんどん上に伸び、不安、重機運転手に尋ねる。道なりに進むと、林道に通じ、無事帰着。
一押しの沢だが、入口の立入禁止の掲示と下山路の荒廃が難。⇒トップページ

元 越 谷

渓相の美しさ、エメラルドグリーンに魅せられる沢 もとこしだに 1029m 滋賀県甲賀市

20111010日()曇 6:50林道ゲート→7:35入渓→9:00仙ノ谷分岐→9:55仏谷分岐→11:15出渓
           →11:55水沢峠→12:10水沢岳→12:40
水沢峠→13:55林道ゲート