モ ジ キ 谷 |
前半、後半、対照的な様相が面白い秀渓 1725m 奈良県天川村 |
2013年8月10日(土)晴×曇 8:20駐車点→8:50入渓→10:30二俣→12:2018m滝→14:00出渓→14:45稲村ヶ岳→クロモジ尾→17:10林道→18:30駐車点 |
大峰の名溪、惹かれていたが、良い下山路がなく、見送っていた。今月下旬の北アルプス山行に備え、鍛練を兼ね長時間の歩きを覚悟して向かう。渋滞に遭うことなく、順調に本谷出合着。手前の広い路肩に駐車したが出合の小橋脇に数台分の空地あり。先行車1台。釣師でなければよいが。橋を渡り、少し先から巡視路に入る。すぐに沢が二分。道標に従い左の毛敷(モジキ)谷へ。取水施設の先で河原へ。眼前、方形の小滝。右から楽に越え、遡行開始。雑然とした谷入口から一転、穏やかな美渓、心躍る。滑滝が面白い。薄暗い渓谷に朝の木漏れ陽。傾斜のない広い沢を安気に進む。ゴーロ帯を抜ける。巨岩と小滝の取り合わせ。小滝は直登したり無難に巻いたり。二俣まで順調、岩に赤ペンキで分岐表示。左へ。一帯、傾斜のある広いゴーロ帯、伏流化。しばらく先でまた分岐。立木に赤ペンキのある方へ。さらに先でまた分岐。迷うが、大きそうな沢を登り続ける。滝が現れず、涸沢が続く。北進、進路ミスか。ままよと急なガレ場をよじ登る。急峻な上、倒木が谷を埋めており、断念。引き返す。迷った分岐で右へ進むと、水流が始まり、険しい様相の谷入口。ひるむ気持ちを抑え前進。正面上方、急斜面に滝。接近すると、左に18m大滝!正面の滝を突破しないと、巻けない。右手急傾斜の草付の残置ロープに助けられ、滝前に出る。根性で直登。その後の巻き方も判断が難しく、無難に大巻く。大滝後方7m滝、難しそうだが、近づくとさ程ではない。傾斜のあるガレ場を登り続ける。枯れた巨木を見てしばらく進むと、ミズナラの巨木。沢が二分。巨木の左の沢を登る。いよいよ詰めの急傾斜、細流が続く。見上げ、気持ちがひるむが取付くと手掛かり多く、夢中でよじ登り続ける。右手、疎林の尾根へ逃げたくなる。コースミスで消耗、バテ気味。最後の急峻な詰め。ちょっとしたギャップを越えれず、左の草付を危険な大巻き。最後は穏やかな草の斜面。バリゴヤの頭への尾根道に出る。シャクナゲ灌木帯を抜け、稲村ヶ岳直下のハイキング道に出る。展望台に登ると大峰連峰が展開。もやっているが、登頂に大満足。居合わせた高齢男性に話すと、驚かれる。ガイド本では洞川へ下るがタクシー利用になる。マイナーなクロモジ尾を下れればよいが。大日山基部から見る樹林が美しい。笹原のブナ林帯、雰囲気が良い。笹原の尾根にロープが張られ、右へ尾根を巻いて小屋へ下るが、尾根を進む。西進、クロモジ尾のよう。幸い道とテープあり。振り返ると、特徴的な大日山。進み続けると、開けた伐採地に出る。迷うが南西の尾根へ下る。尾根を境に右側一面伐採、下り続けると、テープが左へ下るよう誘導。急斜面をジグザグに下り続ける。途中、何度か進路を失うが、無事、林道へ降り立つ。登山口道標はない。ミタライ渓谷から国道309号へ。長い車道歩きだが、川迫川の渓谷美を見下ろしながら気分は悪くない。川遊びから帰り支度の人たちが目立つ。1時間20分の車道歩きで駐車点へ。ガイド本には入門級とあるが後半シビア。沢の分岐が続き、間違えやすい。コースミスがなければもう1時間早く戻れた。⇒トップページ |