高野山町石道

関西全域、雪模様の予報。山行はあきらめ、朝、ジョギングに出たら青空。急きょ、予定していた山行に切り替える。
バタバタと準備、小走りで駅へ。高野山には数回行っているが電車か車利用。今回、昔一番利用されていた参道を歩く。
弘法大師が開いたといわれ、石柱が100m強の間隔で設置され、「町石道」としてよく整備されている。
九度山駅から道標に従い慈尊院を目指す。真田幸村父子隠棲の真田庵に寄る。それらしい気配の小寺。
道標に導かれ、慈尊院着。大師の御母堂居住の地。石段を登ると、開けた場所に出、案内板やトイレあり。
ここから町石道歩きスタート。歩きやすい平坦路、道標が整備され、町石が次々に現れる。大きさ・形は同じ。
単なる里程標ではなく、一町毎にお祈りしながら進んだ篤き信仰の対象。横目で見ながらどんどん進むが、先行の
若者は手を合わせている。柿畑の斜面を登るにつれ、紀ノ川沿いの街並み越し、金剛・和泉山脈が広がる。
高野山は、他山から見て確認しにくいが、柿畑上の東屋の案内版に照らして初めて確認。暖傾斜で楽に
どんどん進める。二ツ鳥居手前の東屋から西側の里山の展望がのどか。二ツ鳥居は、文字通り石の鳥居が二つ並ぶ。
子安地蔵堂辺りまで青空に陽が差すこともあり、来て良かったとしみじみしていたら、笠木峠辺りから雪が舞い始め、
次第に本降りになる。逃げるように先を急ぎ、ようやく国道に出、トイレの庇の下に避難、軽食後、雨具ズボン着用、
傘をさし、気を取り直し、出発。山道らしい登りになるが大した登りではない。大師所縁の岩が現れるが変哲なし。
薄暗い雪雲の下、雪がやむ気配なく降りしきる中、黙々と先を急ぐ。昨日は、堺の市中でも雪が降り積もる。
町石道も途中から雪道になり、やや歩きにくかったとはいえ、ガイド本のタイム:大門まで5時間は早過ぎる。
大門までまだかまだかと気が急く。同じような感じの道が延々続くため、同じ所を堂々巡りしている錯覚に陥る。
短い急登をこなし、車道に上ると、目前、朱の大門あり。今回、もう一つ目的あり。10数年前、徳島在住時、
四国八十八か所を巡り、記帳してもらっていたが、高野山、金剛峯寺と奥の院だけが未記帳。白い路面を走る車の
脇をこわごわ金剛峯寺までは歩いて行くが、奥の院まではタクシー利用。最後の記帳を済ますが感慨なし。
幸い高野山駅行バスがすぐに出発。ケーブルカー、電車を乗り継ぎ、暗くなって帰宅。⇒トップページ

雪降る中、延々と歩く弘法大師所縁の高野山表参道 こうやさんちょういしみち 848m 和歌山県伊都郡九度山町

2011212日()曇→雪 8:20南海線:九度山駅→8:50慈尊院→10:30六本杉→11:55笠木峠→12:35矢立→14:35大門