これまで暑さ・寒さ関係なく山行してきたのに、今年の猛暑には参ってしまい、山行意欲が湧かない。
こんなときは沢しかない、久しぶりに沢登りへ。昨秋、神奈川の丹沢で沢登りを始めたが、関西の沢は初めて。
「近畿の山 日帰り沢登り」から取り付きやすく良さそうな本沢にする。やや寝不足、シャッキとしない気分で出発。
車の多い国道309号で初めて水越トンネルを抜け、県道30号へ。道標に従い「高天」へ。山麓を道なりに登り、
高天彦神社駐車場着。7,8台駐車可。トイレ借用、参拝。登山道標に従い、神社前の細い道を緩やかに登り、東屋着。
小橋を渡ると、登山道(郵便道)。正面が高天滝か?地図に載っているが平凡な小滝。とはいえ、自分には登れず、
右の土壁に張られたロープを頼りに高巻く。小規模な沢ながら水流の勢いがよく、久しぶりに渓流靴をはく。
少し進むと、堰堤にぶつかる。左の土壁上部にワイヤーあり、よじ登り、ワイヤーを掴んでトラバース。猛暑続き、
沢もカラカラかと思いきや、こんなに水流が湧くのが不思議。天然のクーラーの中、水流が冷たい。靴の中まで浸水。
一眼レフカメラも濡れそうで、ザックにしまったり出したり。流木などでやや荒れた感じ、渓流美は乏しいが、
傾斜のある沢、水流の勢いのよい小滝が連続、息をつかせない。しばらく進むと、落差10mの滝が垂直に落ちる。
右の急斜面は、一見難儀しそうだが、取り付いてみると、難なく登れる。踏み跡をたどり急斜面のトラバース、
こわごわ慎重に渡る。難所を越え、気分が乗って来たところ、折り重なる倒木が進路を遮る。慎重に乗り越えて進む。
幸いしばらくの難渋で、小滝の連続となる。たいていの小滝は水流を浴びながら越えれるが、この滝は巻く。
手掛かりの乏しい小滝にぶつかる。残置ロープを木の枝で寄せ何とかクリア。あなどれない小滝の連続、スリリング。
朽ちた古い小堰堤にぶつかるが楽に越せる。次の石積みの小堰堤もクリア。沢が二俣に分かれ、右の本流へ。
終盤、長いナメ滝が続く。最後までダレない。水流をたどり切ろうとするが、傾斜が急になり、立ち往生。
ちょうど右の小尾根からロープがたれている。進むか切り上げるか思案、結局、ロープを掴み狭い小尾根に上がる。
改めて沢を見ると、思った以上の急斜面。登山靴に履き替え、急傾斜の樹林帯を登る。所々手掛かりのマークがあり、
楽観していたら手掛かりがなくなる。北進すべきところ北西へ進んでいる。汗だくの上、アブ、蚊が執拗につきまとう。
急斜面をトラバース、北へ向かう。脱出ルートが分からずあせるが、急斜面をがむしゃらに這い登り、尾根に出る。
少し先にきれいな道あり!人心地つき、少し登ると、道標あり、無事ダイヤモンドトレール上にいることが分かる。
金剛山頂まで行ってみる。猛暑の夏でも結構な人出。もやっていて展望は乏しい。遊歩道を通って一ノ鳥居まで戻り、
郵便道を下る。地図では点線だが、よく整備されている。中間点で、道が崩落、ロープの張られた個所があるが、
総じて良い道。終盤、良い道と分かれ、ややダートな急傾斜の近道を下る。下山口手前で良い道と合流。
出発点の高天滝を改めて鑑賞し、神社へ戻る。⇒トップページ

高 天 沢

ワイルドでスリリングな沢登り後、尾根道脱出に難渋 こうてんざわ 奈良県御所市

2010821日()曇→晴 8:35高天彦神社→11:30沢離脱→12:30尾根道合流→13:05葛木神社
             →13:35
郵便道下山口→14:40高天彦神社