甲 森 谷
低山の山域ながら自然が豊かに残り、深山幽谷の趣あり こうもりだに 865m 福井県美浜町
2021105)晴 8:10駐車点→10:10谷入口→11:45奥の二俣→13:55尾根上14:20庄部谷山頂B→16:35下降点→17:20テント場A地図
退職後早速、1週間程度の300名山行を計画。テント泊があるので予行のテント泊山行「森の巨人たち」(ナカニシヤ)紹介の本谷に惹かれる。併せて庄部谷山を目指す。名神高速:京都東ICから国道367、303、27号を乗り継ぎ、県道213号を南下。田代で横谷川沿いの道へ。林道入口から未舗装。広い路肩に駐車。横谷川は予想外の美渓。6年ぶりのテント泊。重いリュックを背負えるか心配だったが案じた程ではない。15分程歩くと何かの建物前に広い空地あり。ここに駐車するのがよい。この先も車で進めないことはないがよい駐車場がない。大堰堤を越えると広河原になり沢靴に替える。しばらく進むと渓相が良くなる。電力会社の鉄塔管理用か沢沿いに踏み跡があり吊橋、ロープ、梯子など設置されているが手入れされていないよう。大滝はなく、遡行は難しくなさそう。本谷出合は大樹があり、すぐに分かる。地図から予想したとおり出合から少し進むと、広く平坦な空地。テント場用に整地したかのよう。余分な荷物は残し遡行開始。甲森谷は終始穏やかな渓相、安気に進める。最初の沢分岐を見落とし、まだかまだかと思っているうち奥の二俣着。最初の二俣から先、樹林の趣が良くなり、奥の二俣手前からカツラの大木が目立つ。一帯、幽玄の気配。二俣間の尾根に取付く。取付きの急登に難儀。総じて急登だがブナ林の雰囲気の良い尾根。尾根上、北西に進み庄部谷山頂着。三角点と山頂表示あり。一帯自然林で雰囲気が良い。展望はない。ドーム状の山頂部で進路に迷い、行きつ戻りつ焦る(黄色線)。進路が不安で自然林を鑑賞するゆとりがない。500m点で鉄塔が現れ、ひよっとして草色線にいるのではと案じるが地図、高度計、コンパスで慎重に進路を確認しており、予定の桃色線にいると思い込んだまま下降。最後は激下りで沢に降り立つ。水流の方向からテント場を過ぎた辺りと見当をつけ、下流へ進むと何と往路に渡った吊橋、ショック!何とか暗くなる前にテント場着。くたくたに疲れて、夕食はコーヒーを作っただけで簡単に済ます。⇒トップページ