国師ヶ岳

甲武信ヶ岳から金峰山へ。高低差が少なく、緩やかな起伏の長い縦走路を進む。
シラビソ林の中、緑の苔に縁取られた道が続く。クッションの良い足に優しい道だが変化に乏しく、ダレル。
展望が得られないのも道中を単調にしている。富士見というポイントからも富士は見えない。
ようやく小岩場：両門ノ頭で樹林が切れ、南面の展望が大きく開ける。南東、トサカ状の鶏冠尾根が延びる。
進路前面に本山がゆったり風格の山容、流れる雲が美しい。甲武信との中間点、小ピーク東梓に至るが
三角点が見当たらない。女性ハイカーの足元地面、大きな四角のコンクリート面に十字、初めて見る標識。
下り切った国師ノタルは静かな休憩ポイント。ポツポツと縦走者に出会う。仲間意識が湧く。
いささかダレ切ってきたところで、パッと視界が開ける。丸い大岩が点在、本山山頂！ハイカーが多い。
南方、大展望が広がるはずだが、ガスに閉ざされ、すぐ南の北奥千丈岳の樹林のドームがかろうじて見える。
これまでの人気のない静けさとは対照的な人気の多さ、軽装ハイカーや子連れハイカー。改めて地図を見ると、
すぐ近くに車道の通る大弛峠、わずか1時間で登頂でき、拍子抜け。奥秩父の最高点：北奥千丈岳2601mへ。
重いリュックを残し、空身で遊歩道のような道を抜け、短時間で大岩が点在する開放感のある平坦な山頂、
展望が素晴らしそう、残念！大弛峠へ「夢の庭園」経由でやや急な降り。板張りの遊歩道が長々と整備され、
平服の行楽客が多い。ガスに閉ざされているせいか、緑の潅木の中、白い岩が点在するが夢の庭園とは大袈裟。
ややゲンナリした気分で駐車場、トイレの整備された垢抜けた峠着。沢山の車が駐車。⇒トップページへ