小 黒 谷
滝の直登を楽しみたい人向きの小規模な谷 こぐろだに 奈良県十津川村
 201763日()晴 8:50駐車場所→9:50入渓→13:15廃小屋→14:20出渓→15:15モノレール軌道→17:05駐車場所
快晴の週末、1泊で山行したいが、2週続けて車中泊山行しており、疲れ気味。日帰りでかねて惹かれていた少し難しそうな沢へ。6時前発、カーナビのデータ更新をしながら走る。途中で更新完了。国道168号を南下、県道733号へ分岐するトンネル入口前で右の枝道へ。急カーブする辺りに駐車。そこから北へ林道を進む。終点で吊橋への下降路を探すが見当たらない。急斜面を下ったりウロウロ、何とか吊橋前へ下降。板張りの吊橋はそれ程怖くはないが長い。対岸の林業用モノレール乗場を過ぎて、踏み跡をたどり下降点を探す。左下に殺風景な土石の広河原が続く。適当な所で河原に降り、少し河原を進み、沢靴を履く。少し進むと、雰囲気の良い渓流になる。前半は意外とのどかな気分で進める。ガイド本には、滝のほとんどが直登できるとあり、現在の自分の力を試す意味もあったが、濡れるのを避けて結局はほとんど巻いて行く。釜を泳いで直登とある滝は、しばし迷うが結局、左から巻く。次に現れる17m、13m滝はガイド本の右より左からの方が巻きやすそう。途中まで進み、通過できるか不安になり、結局右から巻く。右は一見難しそうだが取り付いてみるとさ程ではない。次の20m斜滝、巻けそうになく、逃げてばかりではと腹を決めて雨具着用、滝身脇を直登、水流はできるだけ避ける。18m滝も容易に巻けそうになく、覚悟を決め雨具を着用したが、滝身の右の岩場を小さく巻ける。結局、シャワークライムは1回もなし。右上に廃小屋を見て少し進むと二俣。杣道あり、遡行意欲も薄れ、切り上げるか迷うがもう少し進んでみる。雰囲気が雑然としてき、倒木もあり、渓相がパッとしなくなる。小規模な滑滝や小滝を巻きながら進む。3段50mの大滝もどことはっきりしないまま通過。本谷は、直登に面白みがあり、美滝や渓相美はないので、巻いてばかりだとダレてしまう。詰め登り、小滝ばかりになり、倒木も増えた奥の二俣で切り上げる。ガイド本にある杣道は見当たらず、植林の急斜面を斜行。ブッシュの少ないのが幸い。杣道を探すより、主尾根上を目指す。枝尾根を登ると、モノレール軌道のある尾根に出る。ホッとし軽食休憩。時計の高度計は900mを超えており、地図の1057m点の下辺りか。軌道沿いに下降。前半は難儀せず歩けるが後半急傾斜。レールや支柱を手掛かりに一歩一歩慎重に降る。この下降路にも難があり、本谷は滝を直登したい人以外には勧められない。今回の遡行中2回、大事に至りそうなことあり。沢中のギャップを越える際、つかんだ腐れた流木が折れ、前のめりに転倒。胸を岩で打つ。幸い軽打撲。もう一つ、急斜面を高巻く際、一見普通の木をつかんだら簡単に折れる。幸い滑落せず。吊橋への下降路は、林道終点手前、左側にある。目印はないが注意していれば分かる。⇒トップページ