木屋谷川本谷

ダイナミックさに欠けるが、趣の良い初心者向きの沢 三重県松阪市

2013616日()晴 8:15駐車場→9:10入渓→10:2512m滝→11:05奥山谷出合→13:00出渓→13:30尾根道→13:55国見山→14:55明神岳→15:35桧塚奥峰→16:55登山口→17:15駐車場

先週のヌタハラ谷遡行の失敗に懲り、易しそうな沢へ。昨日の雨による増水が心配だが、貴重な晴天の予報に出発。
先週同様、国道166号から加杖坂峠越えの山道へ。下り切った所で右折、木屋谷川沿いに進む。すぐの分岐を左折、
道なりに走る。見下ろす渓谷の趣は良く、期待できそう。千秋社事務所前で崩落のため通行止め。広い空き地あり、
先行車2台。30分ほど林道を歩き、万歳橋着。穏やかな渓相、今回も入渓前の気持ちの昂ぶりがない。沢登りへの
熱気が冷めたのか。歳を取り、体力だけでなく、色々な事への感情も萎えてくるのが寂しい。淡々と渓流中を進む。
趣は悪くないがダイナミックさに欠ける。小滝をこなして行くと、30分で5m滝。直登できそうだが無難に巻く。
しばらく進むと、ワサビ谷と出合う。安気に進んでいたら、釣り師2人、悪い予感。近づくと、先へ進まないでくれと言う。
以前、渓流釣りマニアの本を読んだら、先行者に優先権があり、追い越せないとあった。荒らさないよう注意すると
言い捨て構わず進む。追尾されないよう休まず進むと、本沢最大の12m滝。左上にロープが見えるが、右側の
草付の岩壁に取付き、大巻きせず効率よく滝上に出る。続く8m斜滝は楽にこなす。その後の小規模な狭い廊下、
小滝だが両側の岩壁に手掛かりがなく、淵が深そう。左側から大きく巻く。何と道があり、下降用のロープまである。
釣り師用か。先の釣り師も追い付けまいと気が緩み、食事休憩。程なく奥山谷との分岐。最後の大滝、二段15m滝は
楽勝で直登。終盤、穏やかな渓相、物足りないが雰囲気が良い。沢が次々分岐、進路に迷う。水流はあるが、
沢が細く、急傾斜になる。切り上げ、急斜面を這い登る。短時間で尾根道に出、ホッ。南へ少し進むと、馬駆ヶ場。
平坦路から登りになり、趣の良い自然林中、国見山頂着。展望なし。下り登り返すと水無山。前方、本山域の
シンボル、明神平。下り切ると、バイケイソウの多い湿原状地。奥山谷を下るか迷うが、桧塚奥峰まで縦走、
マナコ谷登山口へ下る。明神平への登路、草原に散乱する岩と樹木、一帯別天地。奥峰へのコースも自然林中、
雰囲気が良い。尾根突端の奥峰から三峰山越し倶留尊山方面の山並み、台高山脈越し大峰を遠望。桧塚へ向かい、
途中北東へ伸びる草原の明瞭な尾根を下る。分岐に道標がなく、要注意。急傾斜の尾根上、不明瞭な道を追う。
植林帯に入り、道は明瞭になるが、林業用の道と何度も交差。途中の小屋で左折すべきを右へ進み、引き返す。
点々とある登山道のテープが目印。急傾斜だがジグザグ道、楽に下れるが、久しぶりの長時間の山歩き、疲労感が
強い。ようやく往路、通過した登山口に降り立つ。駐車場までの歩きがこたえる。⇒トップページ