茅 ヶ 岳

200988日()曇 9:20深田公園駐車場→10:15女岩→11:10山頂→12:15金ヶ岳→13:50林道→15:15駐車場

先月末の北アルプス山行が雨にたたられ、欲求不満。好天の予報に引かれ、甲府市内泊で、山梨の200名山2山登頂を目指す。乾徳山と本山の予定だったが、乾徳山は日帰りが無理なくできそうで、走行中の車中で思案、本山と櫛形山に変更。国道16号で八王子に出、中央道に乗るのは初めて。山より交通に緊張する。6時前に出発するが、16号は車が多く、中央道も中程度の渋滞。関東は人も車も多過ぎる。韮崎ICで降り、県道27号:昇仙峡ラインを道なりにまっすぐ走ると、深田公園駐車場の表示があり、すぐに分かる。広い駐車場に数台の先行車。分かりやすい登山案内板とトイレあり。道標も整備され、迷う恐れなく、安心して登れる山。期待したほど天気は良くないが、雨でなければよし。女岩の手前まで、雰囲気の良い樹林帯の中、林道のような広い道をのんびり進む。暖傾斜だが石ゴロゴロでやや歩きにくい。浅い谷筋を詰めるように登ると、女岩が正面に大きく現れる。初めて見るようなめずらしい岩壁、女性的な印象ではない。休憩中の高齢男女グループの後から、湧水を飲んでみるがおいしい。ここから稜線まで短時間だが急傾斜の直登。鍛えた足で先行者を抜きながら淡々と登る。雨に濡れた道がぬかるんでいるが、濡れたヒメシャジンが可憐。モヤの中、樹林が美しい。山頂への尾根も比較的急だが大した時間ではない。天気が良ければ、樹林の切れ間から展望できそうだがガスに閉ざされている。草花は多くはないが、ピンクのシモツケソウが点在。先日の北アルプスでも目にしたが今が盛りか。山の花は自己顕示が少なく控え目。尾根の中間辺り、深田久弥氏が本山登山中に急死した地点に小さな石碑あり。今や「100名山の人」として有名だが地味な石碑が良い。地図では石碑は山頂のすぐ下だが、山頂までしばらく登りが続く。狭い山頂に抜け出ると、10人近い人。三角点の上に大三脚。唯一の若者が仕事で測量に来ている様子。オニユリにアゲハ蝶が止まり絵になる。何枚も写真に撮る。休憩後、北にある金ヶ岳へ。一旦下り、登り返す。灌木中、展望は良くないが、何箇所か展望がきく。短時間、ガスが切れ、本山の三角を確認。金ヶ岳の方が高度があるが山頂は地味で狭い。ご夫婦がくつろいでおり、ガスで展望もきかず、早々に「ふれあいの里」側へ下る。下山路の前半は、やせ尾根でこきざみな起伏があり要注意。後半は暖傾斜となり、安気に進む。林道に降り立ち、左へ出発点へ戻る。地図上で安気に考えていたが、この林道歩きが長く、疲れて不安になりだしたころ、ようやく駐車場への山道あり。面白味のない林道歩き1時間。金ヶ岳から往路を引き返した方がよいかも。帰途、深田公園へ寄ってみる。石碑の名言「百の頂に百の喜びあり」が心に染みる。⇒トップページ

小ぶりで地味な山だが、趣の良い深田久弥氏終焉の山 かやがたけ 1703m 山梨県韮崎市