柏 原 谷
ミスを重ね不全感の残った初級の沢 かしはらだに 1168m 奈良県川上村
2013年7月15日(月)曇×小雨 8:40駐車点→13:10尾根上→13:301168mピーク→15:20林道→15:30駐車点
貴重な3連休、車中泊で大峰の上多古川本谷、大台ケ原のシオカラ谷を目指し、13日勇躍出発。林道終点の1km程
手前で通行止め。路肩駐車の車が多く、駐車に苦労。歩き進むと、道路幅一杯に陥没、何とか通過。上多古川は
スケールが大きく、巨岩累々。気後れと体力の衰え、ちょっとしたギャップの乗り越えにも難渋。茶屋谷出合まで
入渓後1時間半、前方に多古滝が見えてきたところで雨。本降りが続くと判断、臆する気持ちもあり、引き返す。
阿古滝道の踏み跡をたどり下山。雨はすぐに上がり、晴れ間も出る。気抜け、渓流を見ながら軽食後、帰宅。
14日も不安定な天気。15日天気回復を期待、気持ちを切り替え、初めての湖北の沢:間谷を詰めて未踏の三重嶽を
目指す。が、近畿北部、雨模様の予報。上多古川へ再挑戦するか。中級の沢、ロープ必要ともあり、結局、無難な
柏原谷に落ち着く。国道169号から大迫ダムを渡り、ダム湖沿いに走り、林道へ。先日、馬ノ鞍谷遡行で利用した道。
よく整備されている。カーナビに誘導され、柏原谷出合手前の広い路肩に駐車。身支度中、雨になる。初級の沢、
雨でも遡行、冷めた気持ちで雨具着用。出合の小橋直前にも広い路肩あり。沢沿いに進むがガイド本の吊り橋は
なく、適当に入渓。曇天でもあり、薄暗い小規模な沢。サエない気分で進む。雨はすぐにやみ、薄日もさすが、曇天の
不安定な天気。苔むしたゴーロ帯を経て小規模なゴルジュ帯に入る。途中、ナメ滝が印象的。
安気でいたらふいに野太い獣の声!沢登り中、初めてイノシシと遭遇。威嚇の唸り声から逃げるように急ぎ進む。
直登できそうな滝を無難に左から高巻いたら、枝谷に断ち切られ、下降に難渋。他の個所でも巻ミスで下降に難渋。
初級の沢でこの体たらく。最大の18m滝は、ガイド本どおり右の土壁を這い登ると、杣道あり、難なくクリア。
奥ノ二俣らしき地点で進路に迷う。右に長い斜瀑、ハイライトの30m滝のようだが、支谷にしか思えず、方位も北。
北西へ本谷らしいゴーロ帯を直進。結局、30m滝らしき滝には出会わず、面白味のないまま急斜面のガレ場になる。
右が岩壁になった手前で見切りをつけ、左のガレ尾根へよじ登る。急峻、難渋。ガレ場を抜けても急、木枝頼りに
汗だくであえぎ登る。ようやく登り切るが、踏み跡も目印もない。幸い疎林、難渋せず進める。北のピークに立つが、
前方にさらに高み。どうやらガイド本より南、柏原辻辺りに出たようだ。ピークへ登るが、1168m地点の目印なし。
東へ伸びる尾根を下る。前半、暖傾斜、進みやすい。古い赤テープが現れ、ホッ。尾根をはずさないよう、磁石片手に
慎重に下る。南東に下り続ければ、谷入口付近に降り立つが、テープを追う。かすかに踏み跡らしき気配も残る。
東進を続け、無事、林道に降り立つ。10分ほど南下、出発点へ戻る。明瞭な下山路がない点も難。沢用スパッツを
ぬぐと血ぶくれしたナメクジ大のヒル、数か所噛まれており、翌日腫れあがる。ヒルがいるのも難。⇒トップページへ