低山ながら巨岩を配した趣と由緒ある名山 かさぎやま 288m 京都府笠置町

201213日()晴 9:35JR大河原駅→10:50甌穴群入口→11:45登山口→12:40山頂→13:25JR笠置駅         

登り初め。雪山へ向かう程の元気は湧かず、「関西日帰り山歩きベスト100」未踏峰残り2山、全登頂を目指す。
大和路快速で加茂駅までの便は多いが、その先は少なく、時刻を調べて行く。2両連結の電車、山間の小駅で下車。
国道に出ると、ハイキング道標あり。前方に見える沈下橋(欄干がなく、増水時、水没)恋路橋へ。冬枯れの
山里の景色が良い。橋を渡り、道なりに進むと、柳生一族ゆかりの恋志谷神社着。雰囲気の良い神社に初詣。
南北朝の後醍醐天皇側室の悲恋伝説あり。木津川沿い舗装道をのんびり進む。途中、古い磨崖仏、石仏あり。
その先で東海自然歩道へ。林道のような道を進み、沈下橋前に出る。道標に従い山側に進むと、駐車場、トイレ
あり。布目川沿いの道に入ると、川中に甌穴群が続く。小さな川だが、甌穴群のスケールは大きい。
川中の岩床上を進んでみるが、すべりやすく切り上げる。再び木津川沿い、JR線路脇の道を進むと、巨岩群
が見えてくる。若者たちがマットを敷いてロッククライミングの練習中。笠置大橋前に出、古びた商店街を進むと、
本山登山口。歓迎アーチや道標あり、すぐに分かる。山上まで車道があるが、右手の山道へ。雑林中、急登が続く。
平地を歩いてきたせいか、きつく感じる。車道に合流、人家や料理屋あり、山中の雰囲気がない。笠置寺山門前で
入山料300円を払う。山上一帯、寺域。順路矢印に沿って進む。古い磨崖仏や石塔あり。巨岩が点在、修験道の場
だったようだが、険しい個所はない。岩場を縫うように進み、大岩上に立つと、冬枯れの山間、眼下に木津川。
高度感あり。山頂らしき辺りは、御醍醐天皇行在所跡。鎌倉幕府に対して蜂起した天皇の軍が立てこもった地。
金剛山麓の楠正成が呼応して蜂起するなど、大昔の関西一円に広がる争乱を実感。山上一帯、自然公園として
よく整備され、雰囲気が良い。車道を下ったが、趣も展望も乏しく、往路の山道往復でも良いか。駅前の南北朝争乱
の絵巻を見たりして、1時間1本の電車を待つ。見どころ多いハイキングとしてお勧め。⇒トップページ