最終日朝、神様から素晴らしい展望をいただく かさがたけ 2897m 長野県松本市
2011年7月31日(日)曇 5:00笠ヶ岳山荘→5:15山頂→5:50山荘→7:00抜戸岳→8:10杓子平下山口
→10:45笠新道登山口→11:50新穂高温泉バス停
夜間、雨音と雷鳴を聞く。とうとう4日間とも雨かとあきらめ気分で3:30起床。雨音がなく、外に出てみると空に星!
早朝のうち天気に恵まれる予感!浮き立つ気持ちで出立準備、自炊の朝食。外に出ると、山荘内の絵ハガキで見た
槍〜穂高の連なりが一望!歌にある「小槍」が目を引く。山頂でご来光を見ることはあきらめ、ゆっくり山頂目指す。
一昨年登った常念岳に似た大小の石を積み上げた道だが、さほど歩きにくくはない。途中でご来光、槍の左肩。
期待通り山頂から素晴らしい展望!連日、視界を閉ざされていただけに晴れやかさひとしお。眼前、穂高連峰、
いつか通過したい難所。焼岳を見たいが、雲に隠れているよう。前方、中尾高原へ下る稜線が長く伸びる。目を転じると、
黒部五郎の男性的風姿、鷲羽、水晶を確認。三俣蓮華、双六はよく分からない。眼下、播隆平が陽に輝く。
展望に満足、下山。振り返ると、青空をバックにドーム状の本山。昨日、バテて歩いた稜線を軽やかに進む。沿道、
お花畑、コバイケイソウが多い。本山が笠形に見えてくる。程なくガスが湧いてきて、本山も前方の
抜戸岳も見えなくなる。幸い雨にはならず、雨具を着ずに歩ける爽快さ。抜戸岳直下を乗り越え、笠新道の急な下り。
眼下に開ける杓子平へ向かって気持ち良く下る。杓子平を横切り、本格的な下りが始まる。小さく折り返しながら
下り続ける。一面、ニッコウキスゲ!他の草花も多い。正面、焼岳を一目見たいが、雲でハッキリしない。
大小の岩だらけの道、岩を選びながら急ぎ下り続ける。途中から登ってくる人が続く。明るい高校生の団体とすれ違う。
道が狭く、行き違いに手間取る。総じて、単調な急傾斜のコース、登るのは大変。小池新道からのコースの方が
長時間を要するが、暖傾斜で趣と変化があり、お勧め。長時間下り続け、膝がガタついてくる。ようやく左俣谷が見え、
しばらくで林道に降り立つ。登山口は水場があり、雰囲気が良い。一昨日焦り気味に歩いた林道を満ち足りた気分で
引き返す。下山路として検討していたクリヤ谷と切り立った尾根がまがまがしい。ネットで見た錫杖岳の岩峰
に惹かれたが、増水時は渡渉困難とある。バス停近くの温泉で汗と垢を流し、高山行バスに乗車。帰途、雨になる。
特急に無事乗り、遅い昼食とビールでくつろいでいたら、急に停車。川の増水のため。別路線の各停に乗り換え、
すったもんだで名古屋着。最後まで雨にたたられる。⇒トップページへ