展望はなかったが渓流、お花畑、奇岩と趣と変化のあるコース かさがたけ 2897m 長野県松本市
2011年7月30日(土)雨 5:35わさび平小屋→8:10シシウドヶ原→9:10鏡平山荘→10:10弓折乗越
→12:25秩父岩→14:00抜戸岳→15:35笠ヶ岳山荘
3:45同室者の出立の物音で起床。幸いよく眠れた。期待空しく今日も雨。乾燥室で乾いた衣類・雨具を身に付け、
自炊の朝食後、出発。ブナ林中の林道歩き、心洗われる。沿道、ホトトギスの花が目を引く。増水した左俣谷沿い、
しばし林道を歩き、小池新道に入る。暖傾斜だが石ゴロゴロの道。ガスで景色は見えないが、大自然の緑の中、
屈託なく歩き続けることの幸せ。水の豊富なコース、秩父沢の清冽な奔流を木道で渡る。明るく開けた谷筋を登り続け、
イタドリヶ原、シシウドヶ原と気持ちよい空間を通過。鏡平に近づくと、花々が多くなり、雨で沈みがちな気持ちが和む。
キヌガサ草の群生、ピンクの可憐なイワカガミ、池沼も多く、絵になる。池畔の鏡平山荘で
雨宿り。雨が上がり、薄日が差す!久しぶりの日差しの温もり。ガスが晴れ、眼前、山並みが現れる。西鎌尾根か。
気持ち軽やかに稜線を目指すが、期待空しく、すぐに雨天に戻り、視界も失われる。クロユリ発見!
昔、加賀の白山で沢山目にしたが、アルプスでは珍しい。この花と出合っただけでも今回の山行の甲斐ありと思う。
ようやく弓折乗越着。長い縦走が始まる。弓折岳に寄る元気なく通過。雨中、黙然とした気持ち、一面のお花畑に
癒される。ハクサンイチゲの白、シナノキンバイの黄が咲き乱れる。コバイケイソウの群生も目立つ。
道標が少なく、進度が分かりにくい。ガスの中、奇岩群のシルエット、ここが秩父岩か。ライチョウ発見。
急登後、暖傾斜に戻る。抜戸岳を巻くが、気持ちにゆとりが出てきて、山頂に寄り道。文字の消えた山頂標柱あり。
沿道、お花畑の緩やかな起伏の道を進む。バテ気味、山荘まであと一頑張り。山荘までの登りがきつい。
バテて山荘着。昨日と比べ、客が少なく、4人部屋に二人、くつろげる。夕刻、雨が上がり、窓から眼前、笠ヶ岳。
今日のうちに登ろうかとも思うが、ようやく休めた体、もう動きたくない。⇒トップページへ