カ ラ オ 谷
美滝なく、美渓ではないが、野趣あふれる難儀な沢 826m 京都府南丹市
201693日()晴 8:25駐車点:入渓→9:152段9m滝→10:25二俣→12:25奥ノ二俣→13:10出渓→13:40大倉谷山頂15:00由良川河原→15:40駐車点
ガイド本では初級の沢、以前惹かれて行く気になっていたが、ネット情報では容易そうでなく、見送っていた。車中泊で南紀の沢へ行きたかったが台風接近、見送る。無難な沢を再訪しようかと思うが物足りず本沢へ。遠くもあり敬遠していた未知の山域だが、京都縦貫道へ名神:大山崎から入れるようになり便利。園部ICで降り、県道19号から38号へ。明るく美しい里山の景色。観光化されたかやぶき屋根の集落あり。由良川は釣場になっており、所々に入川道の掲示、駐車が多い。「カラオ入川道」の掲示のある路肩に数台駐車。踏み跡をたどり、すぐに入渓。清流の由良川を渡る。広いが浅い。谷入口はすぐに分かる。しばらく穏やかな渓流、緊張感なく進める。雰囲気は悪くない。程なく切っ立ったゴルジュ帯に入り、緊迫。最初の関門、2段9m滝は左から大巻くが、急斜面の上、手掛かり少なく足元もろく、滑落の恐怖。下降にも苦労。続いて狭いゴルジュに小滝。淵が深そう。急斜面を這い登り、巻こうとするがゴルジュ帯全部をパスしそう。急斜面の長いトラバースも困難、危険。ゴルジュを見下ろし思案。意を決し沢へ戻る。腹をくくり、淵へ突入。プールでの水泳と勝手が違い、もがく。幸いすぐに足が着く。疲れ切ってヘトヘト。小滝からすべり落ち、淵に水没、やり直し。幸いその後ひどい難所はなく、ゴルジュ帯を抜け程なく1:1の二俣。右の本谷より左の谷を勧めるガイドに従うが、入口付近の容易そうな小滝を直登できず、右の急斜面から難儀して巻くが、そんな小滝が続きそう。ギブアップ。本谷へ戻る。倒木が多く、風情を損なっているが自然林の趣が良い。本谷は凡流とガイドにあるが、小滝が連続、難儀する個所はないが安気には進めない。分岐は磁石で確認、南進、山頂を目指す。終盤の難所15m滝の巻きは比較的容易。水流がなくなった所で出渓。ヒル1匹発見。左右に踏み跡あり、右の疎林の急斜面を登る。短時間で尾根上に出る。2つ目の高みが山頂。三角点あり。展望はない。西の民ヶ谷側へ誘導テープがあるが、入渓点へ誘導する目印は全くない。地図と磁石頼りに下降する尾根を探す。幸い歩きやすい疎林。ネット情報で見た古木あり。北東へ伸びる尾根を下降。入渓点へ北北東へ伸びる尾根に入ることができず、北東へ伸びる太い尾根を下り、由良川に降り立つ。また沢靴に履き替え、渡渉。車道をしばらく歩き駐車点へ戻る。自分の基準では中級の沢。滝の巻きが難儀で危険。下降用にロープ持参が良いか。下山路がなく、自力で下山する力が必要。⇒トップページ