岩 阿 沙 利 山
趣の良い樹林の中、穏やかなアップダウンのリトル比良 いわじゃりやま 686m 滋賀県高島市
本日、南アルプス山行へ出発予定だったが、異常な雨続き、水害で登山口までのバスが不通、やむなく中止。
久しぶりの好天の予報、最近は六甲ばかりだったので気分転換に比良山へ。若い頃、六甲に次いでよく足を運んだ山々。
主峰を避け、未踏のリトル比良縦走。神戸駅発8時過ぎの湖西線直通の新快速乗車。高島駅から登山地図頼りに進む。
音羽バス停にリトル比良の小道標。長谷寺脇から登山道となる。岳観音堂跡まで苔むした岩、石仏、丁石など参道の趣。
道沿いビニールテープが興を殺ぐ。分岐点には小道標があり、迷わず進める。石ゴロゴロの渓流のような道、歩きづらい。
昨日まで降った雨が流れており、雨天時は渓流となること必至。石灯籠のある地点で展望が開け、琵琶湖を望む。
先週の東六甲縦走時は異常にバテたが今日は快調。曇天でほとんど樹林の中のせいか、暑さが苦にならない。
観音堂跡から少し登ると岳山への稜線に出、登山らしくなる。眼前に平行して延びる見晴山の尾根。1時間強で岳山登頂。
樹林に遮られ展望は今一つ。登りらしい登りの後、遮るもののないオウム岩に立つ。たどってきた稜線の向こうに琵琶湖、
北方の山並み・緑の水田の広がり。本コースのハイライト。大展望がご馳走の昼食。程なく鳥越峰を経て
本山へ緩やかなアップダウン。樹林の趣がいよいよ良くなり、久しぶりに目にするブナやミズナラの大木に感動。
大都会の裏山といった風情の六甲と比べ、深山の野趣がタップリ残っている感じ。楽勝で本山登頂。樹林の中、平坦で
山頂らしくない。高齢者3人が休憩中。三角点を教えてくれる。尖形の仏岩にこわごわ立つ。眼前に蛇谷ヶ峰の風格。
琵琶湖に面した主稜線の背後に平行する大稜線、最高峰の武奈ヶ岳を除き、ほとんど未踏。山行意欲をそそられる。
寒風峠まで緩やかなアップダウン。嘉嶺ヶ岳付近、地図に「迷」とあるが、広い植林帯の中、四方に進め確かに迷いやすい。
道標もなく、テープをたどる。道から少しはずれた高みが滝山山頂。寒風峠まで趣の潅木林のトンネル。
峠は予想に反して樹林の中、展望なし。涼峠まで湿地帯の中、梅雨時、水浸しで靴を汚す。渓流も流れ、独特の風情。
涼峠も余り展望なし。メインコースのため、道が深くえぐれ、溝状。急な下りの途中、名瀑楊梅滝(雄滝)の見晴台。
遠過ぎて迫力がなく、枝道で滝下まで行くが増水してビューポイントへ行けない。途中、雌滝への分岐があるが主道を下る。
下山口が、滝見物コース入口。雌滝へのコースを取れば、滝を見ながら下山できたのにと悔しい。車道を25分で駅着。
すっかり晴天となり、比良の山並みを車窓から眺める。ハイカーに優しげな六甲と対照的、ハイカーを怯ませる彫の深さ。
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2006年7月22日(土)曇→晴 10:00JR近江高島駅→岳山→12:40山頂→滝山→15:40JR北小松駅