今 古 川
沢登りを楽しめる美渓だが、入渓前、出渓後に難あり いまこがわ 786m 福井県若狭町
2013年8月4日(日)曇×晴→雨 8:45駐車点→9:55入渓→13:15出渓→13:55林道→15:05雲谷山
→16:25第三展望台→16:50三方石観音→17:35駐車点
ガイド本の「沢登りの楽しさでは若狭随一」の文に惹かれる。遠くて見送っていたが、乗り気になったところで実行。
舞鶴若狭道利用が早そうだが、名神:京都東IC、湖西道路を経て、国道367号を北上。夏休み、車が多い。カーナビに
導かれ、国道27号から林道へ右折。入口は2車線の立派な道。右へ曲がる地点で左の林道へ。すぐにゲートあり。
開いて林道終点まで進めるが、すぐに未舗装になり、路肩に駐車。しばらく林道を進むと、巨大堰堤!古いガイドの
説明とは大様変わり。堰堤右の階段を登ってみるがダム湖!湖畔も進めない。ダメ元で堰堤左端へ進んでみる。
堰堤手前の急な岩場を登れそう。愚か、無駄な思いで這い登る。かすかに踏み跡らしきあり。堰堤を高巻くように
急斜面をトラバース。前方にマムシ!枝で払い落す。何とか湖水が切れた河原に降りる。沢入口。時間ロスしたが
沢登りできる。すぐに趣の良い暖傾斜の滝が続く。総じて渓相は穏やか、美しい。気持ちよく進める。小滝が次々に
現れる。ほとんど直登できそう。半分位、シャワーに濡れながら直登。取付いて難しそうだと、無難に巻く。
巻くのも容易、危険な高巻きはない。長い暖傾斜の滑滝が絵になる。中間で最大15m滝。幸い容易に進める
バンドが滝裏にあり。左上し滝上へ巻き登るのも難しくはない。滝を作る岩盤の様子も様々、面白い。後半、
平流が続き、つまらなくなるが、大きな二俣を過ぎると、再び斜瀑や滑滝が続き、気持ちが浮き立つ。しばらく登り進むと、
二俣になる。まだ結構水流があり、小滝も見えるが、ガイドにある奥の二俣と判断、出渓。中間の急斜面をよじ登る。
イバラの多いひどいブッシュ。かき分け、苛立ち、あえぎながら突破、程なく林道に出る。遡行図にはないが地図には
ある林道。どこに出たか分からず。崖沿い左へ進み、崖の切れ目から急斜面をよじ登る。ひどいブッシュ。尾根上に
出てもブッシュ。とりあえず高みを目指す。ピークに出るが道はない。隣のピークへ進んでみるが手掛かりなし。
最悪に備え、携帯で家内へ本日中に帰宅できないかもと連絡。動揺する気持ちを飲物で沈め、地図と磁石を見直す。
山頂は北のはず。自然林の広い尾根を北進。ひどいブッシュはなくなる。切り開きに電波反射板あり。ハイキングの
ガイド本地図にあり、位置判明。雲谷山南の789mピークの南に出たよう。遡行図どおり遡行すれば、山頂付近に出る。
これほど南へズレた原因が不明。反射板のある789m点から先、踏み跡、テープが現れる。鞍部で進路を失うが、
北へ登ると、踏み跡が現れ、山頂着。灌木で展望は乏しいが雰囲気は良い。道標に従い三方へ下山。自然林の中、
なだらかに下り続ける。早く下山したいが、ピンチを脱した安堵感。ようやく第三展望台着。三方五湖を展望。
ここまで遊歩道が整備され、歩きやすい平坦路を快適に下る。第二、第一展望台を経て三方石観音に降り立つ。
雨になり、駐車点へ急ぎ戻る。渋滞がひどく、夜9:30帰宅。疲労感より平穏な日常へ戻れた安堵感。⇒トップページへ