山麓に別天地の池沼広がる優美な百名山、焼山行は困難を極める ひうちやま 2461m 新潟県妙高市
2018726日()晴 4:15笹ヶ峰キャンプ場→6:20富士見平→7:10高谷池ヒュッテ→8:55山頂→12:25焼山→15:20富士見峠→20:05杉野沢橋→21:00笹ヶ峰キャンプ場
4年前、妙高山に登ったが併せて登れず再訪。この山域、のびやかで爽やかな高原の雰囲気が素晴らしい。300名山:焼山も併せ登る大周回コース。気象庁の火山情報では、焼山の活動は鎮静化しているが登山口に県条令で噴火口半径1km以内立入禁止の掲示。当初、難路の焼山へ先に登る予定だったが、登れないことも考え、逆回りに変更。早立ち。雰囲気の良いブナ林帯を進む。十二曲りの登りもさ程きつくは感じず。富士見平から山頂まで素晴らしい景観が続く。本山・焼山を見ながら進む。北アルプスも遠望。高谷池〜天狗ノ庭は山上の別天地。白いワタスゲの点在する池沼越し本山。雷鳥平から本山への登り。眼下に池沼、特徴的な山容の妙高山。快調に登頂。規制表示はなく、焼山へ向かう。道はヤブに覆われ、探りながら進む。眼前いかにも火山の焼山。登れるのか不安。次第にコースも険しくなる。起伏も大きくシビア。途中、センサーと立入禁止の掲示あり。上空のヘリコプターが監視しているようでヤブ中に身を隠す。焼山への急登路はヤブ中不明瞭。ガレた山頂部は踏み跡もなくシビアの登りの末、登頂。かすかに硫黄の匂い。いかにも火山。富士見峠への下降路を見失い、ヤブの急斜面を見当で下る。地図にある雪渓へ出たが峠が分からない。ピンチ!どうする。峠は尾根上だが尾根下の窪地にいる。尾根上に戻り、金山への縦走路に乗ろうと、ひどいヤブ中、苦難の前進。先とは別の大雪渓発見。こちらが正解。水に恵まれ生き返る。峠らしい鞍部へ向かい、雪渓から尾根上へ向かうがヤブに阻まれる。あきらめ尾根の下を進むと、かすかな踏み跡、さらにヤブ中に峠の小道標発見!下降の踏み跡が不明瞭。見当で進むと、崖が崩落、進路を失う。崖っぷち、危険な横断。幸いその先、道が現れる。再々進路不明になるがテープに助けられる。後半、渓流沿いに下降。何度か渡渉、1か所、支流が深く、靴の中まで濡らす。終盤、河原沿いに進む所で暗くなる。ランプを使うがヤブ中、進路不明。幸い河原中の車道に出て助かる。長い林道歩きの末、キャンプ場着。約17時間の山行!ビバークを覚悟したが無事帰還。⇒トップページ