ヘ ク 谷 |
ダイナミックさにはやや欠けるが初心者にお勧めの沢 滋賀県大津市 |
2010年9月4日(日)晴 8:55下坂下→9:30入渓→11:4018m滝→13:45小女郎池→15:25下坂下 |
2017年8月27日(日)快晴 7:40下坂下→10:4018m滝→13:05小女郎池→14:50下坂下 |
8月上旬の北アルプス夏山行、台風直撃に遭う。気落ち、山行を休止していたが沢登り再開。新たな沢へ向かう程の元気はなく、以前行った好印象の沢から選ぶ。自宅6時発、国道367号坂下トンネルを抜け、旧道へ左折、国道下のトンネルを出た所で広い路肩に駐車。前回は先行車あり、遡行中に釣師と遭ったが、幸い他車なし。路肩下の河原へ楽に下り、安曇川の浅瀬を渡ると、すぐに本谷入口。樹林の下から細流が出ており、前回は入口と気づかず、周辺でウロウロし時間ロス。最初は石垣が見えたりするが、少し進むと、落ち着いた沢らしくなる。穏やかな雰囲気。安気に進むと、8:10最初の小滝。楽勝かと思いきや、中盤、あなどれない小滝が連続。直登できそうな滝も無難に巻いていたが不甲斐ない。雨具上下を着用、水しぶきを浴びながら直登を続ける。見た目難しそうでも、取り付いてみると、それ程でもないことが多い。2段15m滝は右から巻く。踏み跡をたどり、無難に巻ける。これを18m滝と勘違い、山場は通過と気を抜いていたら最大の18m直瀑。巻きにくそうだが右から踏み跡をたどり、楽に滝落ち口に出る。その後も幾つか小滝が続くが難所はない。11:30、1:1の大きな分岐。左が本谷か。ガイド本に従い右へ。総じて雰囲気は悪くないが古い倒木などあり。地図で見ても長い谷だが、山場を過ぎてからも長く、ダレル。終盤、短い滑床を通過後、巨岩重積帯に直面。威圧されるが平静に進路を選び無難に進む。途中で登山靴に履き替える。巨岩がなくなり、対照的なドーム状の草原帯になる。石の多い枯れた小沢から出て、低いシダなどのブッシュ中を進む。難渋する程ではない。磁石も見ず、見当で高みへ向かう。途中から右の急斜面を登り切ると、前方に小女郎池。池畔で高齢男女グループがにぎやか。夏場には珍しい遠目のきく快晴。小女郎峠横の高みから琵琶湖を見下ろす。これ程きれいに見えるのもまれ。眼前の蓬莱山まで足を延ばし、大展望を満喫したかったが所用あり下山を急ぐ。小女郎池へ戻り、サカ谷道を下る。ハイカーの少ない静かで雰囲気の良いコース。山腹の斜行がやや歩きにくい。道中、道標がなく、道が不明瞭な個所がある。テープが続くので、テープが見当たらなくなるとコースアウトしている。サカ谷に降り立ち、堰堤脇の小道をたどり、旧道沿いの人家前に出る。短時間で出発点へ戻る。入・出渓の容易さ、多くの滝が直登可で巻くのも比較的容易なこと、出渓後の景観、下山路の良さなど、初級者にお勧めの沢。⇒トップページへ |