蛇 谷 
倒木が風情を損なっているが、好展望の山頂に詰め登れる小渓 じゃたに 712m 福井県小浜市 
2014518日()快晴 9:15林道入口→10:00入渓→12:20出渓→13:10多田ヶ岳14:10登山口→14:55林道入口 
無理なく遡行できそうな沢が少なくなり、行き先に迷う。惹かれる沢ではないが、未踏の多田ヶ岳へ直登できる。舞鶴若狭道の方が早そうだが、走り慣れた名神:京都東ICで降り、国道367号を北上。27号を西進、東市場で左折、遠敷トンネルを抜けてすぐ左に林道入口。閉鎖されたゲート前の広い路肩に駐車。先行車1台。林道を緩やかに登り進む。沿道、ピンクのウツギが花盛り。黄花も目を引く。珍しい木板張りの堰堤が数基続く。林道が急カーブする地点から本谷へ入るが、堰堤が立ちふさがる。堰堤右側のガレ場を登る。堰堤を越え、河原に降りるのに難儀。本流に直交するように分岐するのが本谷入口。入口は雑然とした様子。水流の少ない小渓。さえない気分で遡行開始。狭く、傾斜のある谷。小滝が連続、いずれも直登できそうだが、水流は冷たく、無理に直登はせず。巻くのは容易。短時間で最大の難所、15mチョックストン滝に出合う。滝前から少し戻り、右の崖に取付く。大して難儀せずクリア。中間点で赤い岩肌が美しい個所を通過。全体に倒木が多く、風情を損なっている。滑滝が続く箇所も倒木がなければ良いのだが。少し頑張れば直登できそうな小滝は直登しながら安気に進む。分岐がやや分かりにくい。二俣らしき地点、ピンクテープのある右へ。水流が少なくなり、傾斜が急になる。渓相はパッとしないが樹林の趣は良い。終盤の詰めで二俣に分岐。直進が本流で、進みやすそうだが、ガイド本では右へ進むよう。登山靴に履き替え、右の溝状急傾斜に取付く。一見、登れるか不安になるが、それ程難なく登れる。最終、シャクナゲの木枝を頼りに必死、汗だくで登り切る。頭上で人の声、抜け出ると、高齢ハイカー3人、驚かれる。山頂に直登。ガイド本では、山頂より少し東の尾根上に出るので、最後の二俣で左へ直進した方が楽だったか。対照的に明るく開けた山頂、気持ちも一転、晴れやか。若狭湾に面し、高度の割に素晴らしい展望!正面、久須夜ヶ岳。右に常神半島が延びる。左方、秀麗な三角は若狭富士:青葉山か。軽食休憩後、展望を惜しみつつ下山。急斜面をジグザグに下る。狭い道も傾斜、歩きにくい。道標のある分岐で林道側へ。杣道のような足元の悪い道が続き、気を抜けない。暗い谷へ降り、程なく林道終点の登山口に出る。ウツギに彩られた林道を緩やかに下り続け、林道入口へ戻る。どんな沢であれ、詰め登って山頂に出る達成感は素晴らしい。⇒トップページ