彫の深い男性的な風貌の300名山から3岳を越える大縦走 はりのきだけ 2820m 長野県大町市

201083日()晴→曇 10:40針ノ木小屋→11:35山頂→12:25スバリ岳→14:00赤沢岳→14:55鳴沢岳→15:40新越山荘 

針ノ木小屋まで順調に到着、気力、体力もまあまあ。新越山荘までの大縦走を強行する方に気持ちが傾く。
本山を空身で往復、針ノ木雪渓を扇沢へ下る案を吹っ切り、リュックをしょって登り出す。急傾斜の道をポツポツ登る。
頭上のしかかるような岩塔の山頂、容易に到達できそうにないが、意外と楽に登頂。あいにくガスが湧き始めるが、
立山方向の展望が展開。眼下に黒部湖。眼前、スバリ岳の予想しなかった険しい岩峰、気持ちがひるむ。
針ノ木峠へ戻ることも考えるが、これから縦走しようという女性がおり、縦走へ踏み出す。痩せた岩稜を
縫うように、岩に付されたペンキマークに誘導されながらガスの中を進む。意外と難なく通過、次の赤沢岳目指し、
一旦下り、登り返す。地図では暖傾斜そうだが、傾斜のあるダートコース。ガスの切れ間から眼下に黒部湖、
赤沢岳も瞬間的に姿を見せる。針ノ木小屋まで一緒したご夫婦の言う天上散歩とはいかないが、午前中、展望を満喫、
陽ざらしの暑さから免れていることがありがたい。小雨がパラつくが本降りにはならず。同方向へ向うのは、
後続の女性だけかと思いきや、赤沢岳手前で休憩中の高齢男女を抜く。人ごとながら小屋着の時間が大丈夫か。
赤沢岳を過ぎると、先が見えてきた安ど感、疲れ切った足取りも少し軽くなる。鳴沢岳で後続女性に追いつかれ、
先を譲る。予想より早く小屋着。ネット情報どおり、新しくきれいな小屋だが、期待の静けさはなく、満員。
2階の一部屋に9人ぎっしり押し込まれる。同室の高齢男女グループのマナーが良く助かる。隣りの談話室で
ビールを飲みながら歩き通した満足感と安ど感にひたる。道中、パラついた雨が本降りになる。
夕食時、途中で追い抜いた男女と同席。あの後、男性が落石を額に受けて負傷、17:30小屋着とのこと。
相当高齢の男性の奥さんに頼まれ、元気一杯勝気な高齢女性が付き添い。いろいろな人がいる。⇒トップページ