車で遠出したかったが、全国的に寒気厳しく、路面凍結のおそれの予報に見送る。電車で行ける未踏の名低山へ。
神戸から草津まで新快速で直通、草津線、信楽高原鉄道を乗り継ぐ。草津線は本数が多いが、高原鉄道は少ない。
貴生川駅では改札を出ずに、ホーム移動で高原鉄道に乗り換える。近江鉄道と間違えないように。幸い接続が良く、
神戸から2時間20分で紫香楽宮跡駅着。国道に出て右折、サファリ博物館を過ぎ、枝道へ左折。車道に出たら左折、
道なりに進み、宮跡入口着。広い空き地に礎石が多数点在。かつて遷都と大仏殿建立が企図された地。宮跡を抜け、
元の車道に出て北上。道中にも宮跡に関連する史跡の案内板が点在。広い一帯が史跡。本山への道標は少なく、
地図と磁石で確認しながら車道沿いに進む。不安になり始めたころ、鳥居や石柱のある飯道神社参道入り口着。
ゴルフ場沿い車道を緩やかに登り、登山口着。ベンチやトイレのある小広場。鳥居をくぐり、石段を登り、整備された
道を登る。厚着してきたが、寒さもあり、汗をかくまでもなく神社本殿のある尾根上に出る。大岩前からゴルフ場側の
展望が開ける。江戸時代再建の本殿は華やかで風格あり。背後に巨岩を巡らせ、一帯の雰囲気も良い。
神社裏の岩場から樹間、琵琶湖越し比良山を望む。本殿手前に行場巡りの道標あり。先日の鷲峰山の行場と比べ、
スケールは小さいが、岩場のアスレチックといった面白味あり。周回すると、本殿裏に戻る。所要20分、お勧め。
神社前に延びる林道を進んだが、苔むした石垣が一帯に残る尾根上を進むのが正解。石垣から
かつて多数の僧坊があり、栄えていたことが分かる。道標に従い、暖傾斜の尾根道を進み、短時間で山頂着。
山頂標柱と三角点、ベンチあり。予想より狭い。高齢男性2人。樹間から展望が開けるが、曇天、遠目がきかない。
山名同定もよくできないが、先日、霊山から見た景色を反対側から見ている。南へ急傾斜の下り。短時間で休憩舎
のある空き地に下る。休憩舎脇から石ゴロゴロのダートな溝状の谷道を下る。程なく林道に出、しばらく進むと、
休憩舎、トイレあり。この辺り、風情が乏しいが、進むにつれ、植林中、旧街道のような落ち着いた良い雰囲気になる。
石仏の矢印あり、寄り道。素朴な風情の石仏。終点で鹿除けゲートを出、車道を陸橋で渡り、集落内へ。ひなびた
里の雰囲気が良い。日吉神社、飯道寺に寄り、駅へ急ぐ。紫香楽宮跡には寄れないが、本山南東の庚申山を巡る
貴生川駅起点の周回コースを紹介しているガイド本もある。⇒トップページへ
重要文化財の史跡、神社をたどるひなびたハイキングの山 はんどうさん 664m 滋賀県甲賀市
2011年12月10日(土)曇×晴 9:55信楽高原鉄道:紫香楽宮跡駅→11:20登山口→11:50飯道神社→12:40山頂
→13:40林道終点(陸橋)→14:15JR貴生川駅