行 者 還 岳
2010年10月23日(土)曇 12:25奥駈道出合→13:50行者還小屋→14:10山頂→15:10しなの木出合→15:45行者トンネル西口
午前中、奥駈道出合から八経ヶ岳へ往復。人気コースから離れ、ようやく静かな山歩きを味わえるかと思いきや、
ポツポツ人と出会う。秋色一色の自然林の中、緩やかなアップダウンが続き、気持ちよく進める。
絵になる秋色を捜しながら進むが、なかなか出合わない。山肌も全面色づいているが、陽射しがなく、くすんでいる。
これが今日一番見事な紅葉。樹林の切れ間から鉄山の鋭鋒が目を引く。続きにそびえる八経ヶ岳を見たいが
ガスに覆われている。予想以上に時間を要し、焦り始める。ひたすら歩き続け、ようやく行者還小屋着。
大きく立派な無人小屋。小屋の背後、本山の垂直の岩壁。右側を巻くように水平に進むと、急峻な登りになる。
梯子の登りが連続、登り切って少し先で、主尾根に出る。岩壁の反対側に回り込んだ感じ。北側からは普通の山道。
しばしの登りで難なく山頂着。樹林に囲まれ、展望はないが、錫杖などあり、修験道の山頂らしい。
北側の七曜岳から往復すれば、時間的にもう少し短く、難路もないが、役行者が越えられずに引き返したという
本山の険しさを実感できない。曇天で薄暗くなるのが早く、焦りながら帰路を急ぐ。まだ出合う人がいるが、
どういう行程なのか。要所に設けられた立派な石柱道標に、行者トンネル西口への下山口(しなの木出合)表示あり。
明るいうちに下山できそう。奥駈道出合への登路と比べ、マイナーコースのためか、道がジグザグに付けられておらず、
尾根の急斜面をストレートに下る感じ。後半、張り渡されたロープを掴んで、しゃにむに下る。35分で下り切り、
出発点に戻る。一杯だった車も少なくなっている。何とか明るいうちに国道309号から169号へ入る。⇒トップページへ