権 現 山

予想以上の深雪に難渋を極めた比良の雪中行 ごんげんやま 996m 滋賀県大津市

好天の予報に期待、久しぶりに比良の展望コースへ。神戸発7:16の湖西線直通新快速乗車。堅田駅からバス乗車。
ハイカーが多いが、平下車は3人だけ。ミゾレ降る悪天、雨具上下にスパッツ着用。寒波到来のためか里にも積雪。
林道から山道に入ると、スネまでの積雪。谷を詰めるように、植林帯の急斜面を一歩一歩登る。アラキ峠から谷沿い、
急傾斜の尾根を登る。先行者のトレースを追い、難渋せず進める。山頂手前で植林帯を抜け、冠雪の樹林が美しい
。好天であれば、権現山から蓬莱山まで琵琶湖を展望するパノラマコースだが、乳白色のガスに閉ざされ、
雨具でミゾレを凌ぎながら進む。稜線上、雪が深くなる。膝から腰まで埋まる。これまで数回、雪の比良に入ったが、
最高の積雪!スノーシューを持参せず後悔。先行の若い男性が引き返してくるが、前進する自分と後続の女性に
付いて来る。ホッケ山まで地図では30分程度だが、足を出すたび腰まで沈む。足を引き抜くのに難渋、もがくばかりで
進まない。苦しい中、潅木のトンネル、風情あり。立ったまま昼食、若者と先頭を交代しながら進む。ラッセル
の苦しさと交代の必要を痛感!バテたころ、追いついたタフな男性が先頭に立ってくれる。小女郎峠まで随分長く
感じられる。ようやく峠着。強風のせいか雪は浅く、路面が凍結。強風に地図を飛ばされる!男性2人は蓬莱山へ向う。
蓬莱山からキタダカ道を下る予定だったが、これ以上の無理はやめる。小女郎池を見ようと進んでみるが、雪が
深くなりやめる。小女郎峠からの下山は初めて、地図なしで不安ながら谷筋を下る。楽観に反し、踏み跡なし。
道らしき窪地へ入った途端、深雪にはまる。首まで沈み、アリ地獄!もがいていると後続女性がカメラを持ってくれる。
必死でもがいていると、何と高齢男女が苦闘しながら登ってくる。少しずつ接近、合流!2人のトレースに助けられ、
渓流沿いに無事下山。薬師ノ滝に寄る。迫力あり。東屋で雨具を仕舞っていると、先ほどの2人が降りてくる。
蓬莱登頂を断念とのこと。何と日本300名山登頂を目指し、信州松本から車で来た人。いつも独り気ままな山歩きだが、
出会った人たちに助けられ、深い雪山から無事帰還でき、感謝!⇒トップページ

20081228日()曇×小雪 9:35平バス停→10:30アラキ峠→11:05山頂→12:00ホッケ山→13:20小女郎峠
              
→15:30登山口→16:30JR蓬莱駅