すっかり春めいた天気、雪解けが進み、近畿圏の山では雪山気分を味わうのは難しい。仕事のストレスも発散したく、久しぶりに車中泊で遠方の雪山を目指す。岐阜の名峰:大日ヶ岳へ向かう予定が、直前に気が変わる。スキー場のある山は避けたくなり、福井の山へ。雪の荒島岳に登りたいが登る人が多そう。未踏の赤兎山を目指す。初日、短時間で登降できる無難な山を「福井の雪山Ⅱ」(ベルグラ山の会)で探し本山へ。北陸道:福井ICから国道158号を東進。記録的な大雪の報じられた福井だが雪はほとんどない。宝慶寺への道標に従い県道34号へ。路肩に雪が現れ、純白の山を仰ぎ見、雪山への期待が高まる。宝慶寺いこいの森への道、雪壁の中を登り進む。終点、多数の駐車に驚く。駐車に苦労。ハイキング案内板があるが登山口がが分からず、取付きやすそうな所から登り始める。かなりの積雪だが締まって足を取られることはなく、ワカンは使用せず。少し登ると、踏み跡のある夏道に出る。総じて暖・中程度の傾斜のマイルドな尾根、危険個所はない。疎林の自然林、雰囲気が良い。途中から展望も大きく広がり、純白の白山が美しい。眼前、風格の山容は荒島岳か。遠くの白い山は大日ヶ岳か。急登をこなしテラス状の前山に出ると、一層の絶景が広がる。軽食中、居合わせた婦人が地元名産の白エビ寿司をくれる。眼前、純白のドームが本山。急登に備えアイゼン装着。趣の良い疎林中、山頂目指す。急登をこなすと大雪原の山頂部。部子山への純白の雪原に惹かれる。時間があれば部子山まで足を延ばせそう。雪原中の山頂から360度の展望。冠雪の山並みの連なりが美しい。ひときわ目を惹くのは能郷白山か。無雪期は鉱山跡側へ周回できるが、無難を期し、往路を戻る。ワクワク感のあった往路と比べ復路は長く感じられる。早めに下山。赤兎山登山口の鳩ヶ湯温泉へ電話、4月末まで県道173号閉鎖中と聞き、明日の目標を経ヶ岳へ変え、登山口の県自然保護センターを目指す。カーナビの誘導が変で、不安になるが無事到着。正面に荒島岳が見える高台の駐車場で車中泊。⇒トップページへ |