学 能 堂 山
昨昼、大地震発生、ニュースが大きな被害を報じ続ける。山行を自粛、月末の転居に備え、大掃除のつもりだったが、
自粛しても何か役に立つ訳でもなしと、結局、貴重な晴天の休日、かねて予定の山へ。「関西百名山」の本山と、
その南東の修験業山を目指す。車の窓が凍結。路面凍結が心配だが出発。国道165号に入ると、周辺、雪化粧。
国道369号に入ると、一面雪景色。路面も怖い様相を呈し始める。怖々低速で走る。トイレ休憩、路面が凍結!
ノーマルタイヤで走れたのが不思議。不安で一杯、行ける所までと走り続ける。カーナビの目的地までの距離を
見ながら何とか5キロまでと念じる。鬼門の長い上り坂手前で5キロ!路肩に駐車。路面の雪がバリバリ凍っている。
車道を上ると、薄い雪化粧の古光山や倶留尊山が見える。三嶺への道標に従い、右へ分岐、緩やかに下る。
集落内の道を進むと、程なく神末上村バス停着。休憩所あり。車の場合、バス停のだいぶ手前に広い路肩あり。
三嶺への道と分かれ、左へ進む。小橋を渡ると、突き当たりに本山への小道標あり。以降、要所に道標があり、
迷う恐れは少ない。しばらく林道を進み、左上に家が見える先で、山道に入る。植林帯の登りの後、小渓流沿い、
中程度の傾斜の登りが続く。浅い積雪。渓流から離れ、植林帯のやや急な登りをこなすと、小須磨峠着。
登り切ると、うねるような起伏の尾根歩き。尾根上、鹿よけネットフェンスが続く。最近の寒波のため、雪が深くなり、
膝まで没する個所もある。白土山を過ぎ、942mピーク辺りで、眼前、三嶺が大きく広がる。霧氷の名所、白く薄化粧。
前方、本山がどっしりとした風格。局ヶ岳、栗ノ木岳〜修験業山も見える。緩やかに下り、山頂へ登り返す。
雪の急傾斜、ネットフェンスのワイヤを掴み、あえぎ登る。低灌木の疎林帯、開けているだけに怖いような急傾斜。
展望も大きく広がり、周囲の名山がおしみなく姿を見せ始める。山頂部は平長。雪庇が続く。雪庇を踏み越えると、
雪は浅い。山頂は、360度の素晴らしい展望!この山域の山では、ピカイチの展望。正面、倶留尊山。左方、
すぐに分かる高見山の鋭角。「伊勢の槍ヶ岳」に相応しい局ヶ岳。遠目には平板に見える三嶺も
山襞の陰影を見せ、堂々の存在感。展望に感嘆しながら寒風を我慢して軽食休憩。往路を引き返す。
帰途、路面凍結はすっかり溶け、拍子抜け。修験業山へ登れなかったのが残念だが無事帰宅、幸い。⇒トップページへ
2011年3月12(土)晴×曇 8:50神末上村バス停→9:40小須磨峠→10:45山頂→11:55小須磨峠→12:30バス停