餓 鬼 岳
渓流沿いワイルドな道と急登を経て平長な山頂へ がきだけ 2647m 長野県大町市
2009年7月25日(土)曇→雨 7:15白沢登山口→9:10最終水場→11:15大凪山頂→14:20餓鬼岳小屋→14:35山頂
気象庁の梅雨明け宣言後も前線が停滞、全国的に雨模様の天気続き。天気好転の祈り空しく、予報はむしろ悪化。宿を予約しているため、冴えない気分のまま、24日、雨の中、恒例の夏のアルプス山行へ出立。南、中央アルプスはおおむね縦走を終え、ほとんど未踏コースの北アルプスへ。これまで3度ほど訪れ、縁のある安曇野に南北に連なる餓鬼岳〜燕岳〜大天井岳〜常念岳縦走を目指す。常念岳は100名山、他は200名山。以前泊まった大町温泉「かしわ荘」泊。夕食付7140円という安さ。共同トイレなど設備は良いとは言えないが、料理と宿の雰囲気は良い。意外と客が多い。6:00起床、パンの朝食を済ませ、7:00タクシーで登山口へ。山麓に国営公園ができて整備された車道を走り、予想より短時間で登山口着。意外と多数の車が駐車。雨にならないよう祈りながら白沢の渓流沿いに進む。暖傾斜だがワイルドな道、渓流を高巻くが谷側に落ちないよう気を抜けない。何度か渓流まで下り、渓流を横切る。悪路に設置された小さな木段を何度も渡る。餓鬼岳と言えば、この木段が印象に残る程多い。雨に濡れた木段がすべりそう。女性4人、男女グループ、男性2人を抜いて順調に進む。紅葉ノ滝は大したことないが、魚止ノ滝は迫力がある。ベンチのある最終水場で渓流から離れ、急登が始まる。小雨模様となり雨具着用。湿気充満の樹林の中、蒸し暑く不快。清楚な白いカラマツ草が不快感を和らげる。テラス状の大凪山で一息つき、百曲りの登りを続ける。急傾斜だが小さくジグを切りながらリズミカルに登り、それ程きつくはない。雨が小止みになったり降ったり、雨具を脱いだり着たりわずらわしい。地図どおり7時間で山小屋着。雨が本降りになるが、リュックサックを残し、山頂へ。暖傾斜の低灌木帯を登る。山頂一帯、シャクナゲが多い。みずみずしいシャクナゲに出合うことは少ないが、雨に濡れた美しいシャクナゲに出合う!楽勝で平坦なガレ場の山頂着。小さな祠あり。地図に、枝尾根の唐沢岳の方へ進むと、コマクサがあるとあり、進んでみるが見当たらず、引き返す。みずみずしいシャクナゲと出合えたのが今日の最高の出来事。山小屋は意外と客で一杯。受付しようと、狭い土間でハイカーがゴチャゴチャ。指示されて先に乾燥室に濡れた物を干すが、すでに沢山の干し物。小さな古い小屋、トイレは屋外など設備はCランク。ネット情報にあったとおり、夕食は品数・味・量とも良いが、この設備で2食付9000円とは高すぎ。素泊まり6500円も高すぎ。大差ないため、めずらしく食付きにしたが、自炊しようにも雨の中、自炊できそうな場所もない。食後、中高年ばかり25名ほどが布団を小屋内一杯に敷き詰めて寝る。⇒トップページ