暖かな天気が続き、近畿の山から雪が消え、高速からアクセスの良い中央アルプス前衛の雪山を目指す。短い周期で天気が変わる時季、仕事の合間に休みを取るタイミングに苦労。何とか1泊2日の休暇。自宅発6:00。名神を順調に走り、中央道:松川ICで降り、県道15号へ。本山への道標に従い、山麓の集落を抜け、鳩打峠へ。雪は全くなく、狭いが比較的良い道。峠の登山口は予想より良く整備され、広い駐車場、トイレ、登山案内板あり。地元ではよく登られているようで、山頂まで道標、道が整備されている。七合目まで静かな樹林中、暖傾斜の道を安気に進める。険しい崩落地沿いに登る辺り、山名どおりの烏帽子を仰ぐ。七合目で飯島からの道と合流。この先、山頂へ向かい険しさを増す。痩せ尾根の途中で南アルプスを展望。ようやく雪が現れ、急斜面に固く締まった雪。時間の余裕がない分、気持ちの余裕もなく引き返したくなるが、ここで逃げてはならじと、先日買ったグリベルの10本歯アイゼンを初着用。断続的に雪がなくなり、アイゼンをガリガリ言わせながら鋭鋒の頂目指し、急斜面を登り続ける。無理を感じる岩場をうまく巻ながら道が続き、難渋の末、烏帽子岩のテラスに抜け出た後、一頑張りで山頂に立つ。暗い樹林中から一気にダイナミックな越百山の展望が眼前に現れ、苦労が吹き飛ぶ。満足し、帰りを急ぐ。夢中だった往路と比べ、帰路七合目までが長い。疲れて小八郎岳への短い登りにバテる。期待していなかっただけに広い平坦な山頂からの展望に感動!南アルプスを一望。山名の方位を示す石板で北岳〜聖岳まで確認。八ヶ岳、蓼科山まで見える。いつかあの白い稜線を歩む日があろうか。山頂は片桐小八郎の石碑、東屋あり、小公園風。振り返ると、一層険しく見える烏帽子を仰ぐ。登山口から短時間で登降でき、ここだけでも十分満足できる。⇒トップページへ |