堂 満 岳

めずらしく仕事休みと土日が重なる。全国的な寒波も和らぎ、好天の予報。この冬初めて雪の1000m峰を目指す。
カメラを忘れて家を出、取りに戻ったのに、乗り換えの堅田駅ホームにカメラを忘れる!幸い駅で保管してくれる。
駅前は路面凍結、用心して歩く。眼前、冠雪の比良連峰、正面に三角の本山。住宅地を抜け、湖西道路を横切る。
浅く積もった雪道を進み、分岐で道標に従い左へ。別荘地を抜け、山道へ。スノーシュー装着、ストックを持つ。
先行者の踏み跡がある。なくても夏道跡が何となく分かる。テープや赤紐も所々ある。樹林中、黙々と登る。
溝状の夏道跡、スノーシューで快適に進めない。ようやくノタノホリ着。小さな池、凍り付いている。この先、尾根上に
出るまで結構時間がかかる。暖傾斜の巻道を進んだ後、小渓流沿いに登る。やや難渋。沢から離れ、ジグザグに登る。
湿った雪が重く、疲れる。ようやく尾根上に出る。明るい雰囲気、樹林の趣も良い。しばらく中程度の傾斜。樹林越し
武奈ヶ岳や琵琶湖が見える。登山地図に危険マークのある南壁上、テラス状地で休憩。ここから急傾斜、腹ごしらえ。
深雪の急斜面、一歩一歩踏みしめるように根気よく登る。思いがけず先行者に追いつく。ワカンで難渋している。
ラッセルのお礼、先に立つ。だれの踏み跡もない雪の急斜面、これぞ雪山!と張り切っていたが、深雪に足を取られ
ひどく難渋。あえぎ、メガネが曇る。止まり止まり、進路を探りながら突破していく。山頂部が見えてくる、ヤッタ!
山頂から人が見下ろしている。登り切ると、結構な人。後続者にお礼を言われる。確かに一人だとメゲそうな急斜面。
素晴らしい展望!白い冠の蓬莱山、琵琶湖が延びる。風格の武奈ヶ岳、釈迦岳へ尾根が延びる。カメラがなく残念。
カメラなしの山行は初めてか。先日、電車内にストックを忘れたばかり。身から離すと、すぐに忘れる歳になっている。
ヘトヘト、縦走する元気も時間もなくす。だた、往路を戻るのは芸がない。とりあえず金糞峠方向へ。稜線上の雪は
締まっており、楽に進める。先行者のトレースもあり、緩やかに下り、楽勝で金糞峠着。雪の深い谷道を避け、
北比良峠からダケ道を下る予定だったが、峠からの青ガレ道はよく踏まれており、無難かつ最短で下山することに。
スノーシューをはずし、アイゼン装着。溝状のトレースを急ぎ足で下る。楽チンだが、人が作ってくれた道、つまらなく
もある。雪山修行、できれば踏み跡のない山を走破したい。無雪期並みのペースで下り切り、駅へ急ぐ。小走りに駅着。
幸い数分遅れの電車に間に合う。堅田駅でカメラを受け取り、時間ロスなく、京都から新快速乗車。⇒トップページ

深雪の急斜面を克服、好展望の山頂に立つ どうまんだけ 1057m 滋賀県大津市

201224日()晴 9:10JR比良駅→10:50ノタノホリ→13:30山頂→14:30金糞峠15:30イン谷口→15:55比良駅