好天の祭日、横浜へ来て初めて車で遠出してみる。東名高速を西進、富士が全身を見せる。秀麗な双耳峰の本山が横長に展開。
裾野ICで降り、県道から国道469号に入ってしばらくで、登山口道標に従い左折、舗装された林道を進むと、登山口駐車場着。
広い駐車場だが既に沢山の車。登山口に立派な案内板あり。谷筋を登り、大した登りもなく富士見峠着。黒岳に寄り道。
やや急な登りから平坦になった所に富士の展望所あり。真正面に富士！断続する甲高い破裂音が耳障り。自衛隊の演習か。
黒岳山頂付近、趣の良い新緑の灌木林を抜けると、正面に箱根山のシルエットが展開。富士もおしげなく全身を見せる。裾野が広大。
眼を転じると、位牌岳。黒岳はお勧め。峠へ引き返し、越前岳への長い登り。歩き込まれ、溝状にえぐれた粘土質の道、歩きにくい。
中間点から鋸岳～位牌岳の稜線を望む。地図に通行禁止とあるが、文字通り鋸状の尾根は見るからに危険。痩せ尾根を登り続け、
山頂手前で待望の富士見台に出る。あいにく富士山頂は雲に隠れている。この辺りから見た富士が昔の紙幣の絵柄になったという。
程なく立派な三角点と山頂表示のある山頂着。沢山のハイカー。南面、大岳方向の新緑が美しい。駿河湾が見える。
昼食後、割石峠へ痩せ尾根を慎重に進む。短いアップダウンを繰り返す樹林の趣の良いコース。呼子岳を経て峠へ下り切る。
南側は覗くのも怖い断崖。何とか位牌岳へ縦走できなものか、急斜面を登ってみる。天狗の畑という開けた小ピークに出る。
ここから難所の縦走路へ踏み出す。笹に覆われた道を抜けると、蓬莱山頂に出る。この先立入禁止の警告板があるが進んでみる。
険しい岩稜の先に秀麗な位牌岳。こわごわ岩稜へ向かう。鎖を手掛かりに少し進んでみるが「君子危うきに近寄らず」、引き返す。
割石峠から大沢を下る。石ごろごろ、歩きにくいが沢らしくて面白い。大杉を見てから歩きやすい道になり、林道を経て出発点に戻る。
いつかまた南面、愛鷹山～位牌岳のコースを歩いてみたい。⇒トップページ