地味な山ながら北岳、仙丈、甲斐駒の展望台 2799m 山梨県南アルプス市

3:25起床、自炊、荷造り後、4:45仙丈小屋のオジサンに見送られ、小仙丈を目指す。稜線に出る前に日の出。
稜線上から正面、甲斐駒から鋸岳へのギザギザのシルエットが大きい。その後方、八ヶ岳の連なりが浮かぶ。
右手、北岳の屹立、小太郎への弓状の稜線。北岳の左横、薄く富士が浮かぶ。日本のNo1とNo2が並ぶ。
後方、朝日を受けた仙丈が美しい。早朝の晴れやかな大展望を満喫しながら気分良く暖傾斜を下り、小仙丈に立つ。
思いがけず南アルプス北端に立った感激の波。4年前、南ア南部からスタート、ようやくこの地に立つ。
後は本山目指し、元気良く降る。程なく樹林帯に入ると、予想外の急斜面。北沢峠から次々とグループが登ってくる。
色とりどりのテントで一杯の駒仙小屋前で一息つく。小屋前の橋を渡ると登山口。シラビソ林の中、急傾斜の登り。
黙々淡々コツコツと登り続けるしかない。この山域では地味な山、後続の女性一人、下山の男女とすれ違う。
樹林帯を抜けるあたり、樹林の切れ間から眼前、甲斐駒の威風!ハイマツ帯を抜け、岩場を乗り越え、
栗沢山に立つ。この山域の名峰を一望。展望が目的ならここでも十分だが、さらに日本300名山の本峰を目指す。
後続の女性と共にザックを残し、水とカメラだけ持って進む。一見、稜線は濃緑だが、終始大岩ゴロゴロ、
薄い丸ペンキを見つけながら岩を縫うように進む。こんな尾根歩きは初めて!山頂から早川尾根が鳳凰三山へ延び、
進み続けたい気分になる。下山は仙水峠経由で。逆落としの急斜面が続き、息を抜けない。
眼前、摩利支天の岩峰の迫力。峠から暖傾斜となるが、石ゴロゴロの沢、歩きづらい。仙水小屋を過ぎ、
ようやく歩きやすくなる。シーズンの週末、北沢峠周辺の山小屋は団体客で一杯の様子、どこも要予約。
北沢峠も広河原もバス待ちのハイカーの行列。バスは増便されるため、あぶれるおそれはない。
夕5時過ぎ、桃の木温泉:山和荘着。応接、施設、料理、温泉とも良い。やや高いがお勧め。⇒トップページ

2007728日()晴 7:45駒仙小屋9:50栗沢山→11:00山頂→13:10仙水峠→14:20駒仙小屋