雨 山

和泉山脈の北に位置する低山、登高意欲が湧かないが「関西日帰りベスト100」の山。本山だけでは物足りず、
犬鳴山山域の4山に登った後、本山へ。松尾山を経て苦労して永楽池に出たものの、位置関係が分からず混乱。
見当で林道を進んでみるが、下大木林道を下っているよう。引き返し、テープのある地点から登ると、登山口あり。
時間ロス、焦る。永楽ダム周回のハイキングコースは意外と高度があり、中程度の傾斜の登りが続く。
気がせいているせいか、本山への分岐点まで長く感じる。尾根上、樹林がないため、展望は総じて良いが、
分岐点辺りから特に良くなる。眼前、対面するハイキング東コースの山並み。東コースの方が展望は良さそう。
寄り道できず残念。眼下、永楽ダム越し、泉南の街並みが広がる。南の山並みが冬の夕陽を受けてきれい。
この時間ならでは夕焼けをバックに、対面する小富士、名前どおりの容姿。本山と土丸、小富士を見ながら、
小さな起伏の尾根道を回り込むように本山へ。本山手前で人の声、こんな時間にハイカーかと思いきや、
道に迷った老齢夫婦。一緒に付いて行くと言われるが、永楽ダムに駐車とのこと。ハイキング道散策中、分岐点で
間違ったようだ。引き返した方が良いと教えるが、同行してあげれば良かったか。山頂はいかにも山城跡らしく、
広く平坦なテラス状地。最近、北方譲二の小説「楠正成」を面白く読んだが、案内板に、南北朝の戦乱時、
泉州最大の山城として、泉州と紀州を結ぶ粉河街道を押さえる要衝だったとある。熊取町指定文化財、名勝の山。
石の小社の右へ回り込むと、テープと不明瞭な道あり。岩稜コース入口か。土丸への道標がなくとまどうが、
井戸跡の方へ下る。道中、大木の集落と大天上ヶ岳方向の山並みが見える。土丸も山城跡らしい。
木の小社あり。眼前、露岩の尾根、岩稜コース。展望が良さそう。急傾斜をジグザグに下り、降り立つと、
眼前に阪和自動車道。橋脚をくぐり、車道を横切り、春日神社前を過ぎると、旧道の土丸バス停近くに出る。
良いバス便がなく、薄暗い中、古い民家の残る旧道をJR駅まで歩く。本山と東西ハイキングコース、小富士を併せて
登るのが無理がなくお勧めか。ベスト100に相応しい「奥山雨山自然公園」の山。⇒トップページ

低山ながら稜線から開ける展望が良い山城跡 あめやま 312m 大阪府泉佐野市

20101229日()曇 15:00ハイキング西コース登山口→15:55山頂16:45土丸バス停→17:25JR日根野駅