期待空しく、2日連続、風雨中の山行 あかうしだけ 2864m 富山県富山市 

2013824日()風雨 5:30平ノ小屋→9:35ザラ峠→10:55獅子ヶ岳→14:10室堂山荘→15:15雷鳥沢ヒュッテ / 25日()小雨 6:55雷鳥沢ヒュッテ→7:55室堂ターミナル 
断続的に風雨の音を聞きながら3:30起床。荷造り、朝食後、出発しようとすると、奥さんのコーヒー、お茶のサービス。奥さんに見送られ、雨中、和やかに出発。黒部湖畔を進み、黒部ダムから乗り物で室堂へ出ることも考えたが、増水で湖畔の橋を渡れないこともあると聞く。天気好転を期待、予定どおり五色ヶ原へ登り返す。幸い湖、谷沿い暖傾斜の歩きやすい道が続く。樹林の趣も良い。次第に登りになる。ジグザグ道、登りやすい。尾根に出、樹林帯を抜ける。天然のクーラー、程よい温度。雨が小止み、ガスが上がり始めるが、期待空しく本降りになる。尾根道が一部小川状だが、昨日の読売新道ほどではない。小ピークを越え、五色ヶ原に出る。大平原のようだが、ガスに閉ざされ、周辺しか見えない。グチりたい気持ちを抑え、黙々進む。水たまりに難渋。途中から木道になり助かる。風雨に吹きさらされ、休憩すると、身体が冷え込む。トムラウシの大遭難を思う。食べて動いて体温維持が必要、長時間の停滞は禁物。キャンプ場で木道が分岐、立山へ直行。岩の多い尾根道に出、程なくザラ峠着。戦国時代、佐々成政が越えたという。稜線上の風雨が激しさを増す。獅子ヶ岳への登りは長くシビア。梯子を登る難所もある。連日の歩き疲れ、フラフラ。風を避け、稜線の西側、ハイマツの陰で休憩。行動食を摂りながらあえぎ進む。山頂に近づき暖傾斜になり、元気回復。強い獣臭、クマか。大声を出そうとすると、前方からグループ。初めて人とすれ違う。ホッ。室堂から五色ヶ原山荘へ向かうのか、その後数人と会う。獅子ヶ岳からの下山路、一面、トリカブト、アザミなど。ガスに閉ざされた中、何気ない自然美。鬼岳を巻き、思いがけず雪渓の切り開きを通過。龍王岳へ険しい岩場の急登が続き、バテる。登り切ると、再び強風。半袖、短パンの高齢ランナーが通過!近くの人が地図にない山小屋があるという。詳細地図で確認、富山大立山研究所。風雨の中、シビアな稜線歩きが続いたが、あとは室堂へ下るだけ。一ノ越と室堂への下山路分岐を確認、室堂へ下山を急ぐ。一面、大岩ゴロゴロ、歩きにくいが、心は軽い。下り切り、遊歩道に出ると、観光客もチラホラ。自分も観光客気分で進む。沿道、ハハコグサが多い。日本最古の山小屋:立山室堂を見て、雷鳥沢ヒュッテへ。途中、池沼の天然美。ヒュッテは一見豪華ホテルだが、老朽化、大味、期待外れ。大浴場が救い。夕、朝食とも箱弁当。大量生産の割に味はまし。翌朝、晴れかと思いきやまさかの小雨。雨具をしまったのに。幸い展望あり、雷鳥沢を見下ろす。さすがにテントが少ない。遊歩道から地獄谷、奥大日岳、立山連峰、浄土山などを見納め、室堂ターミナル着。バスは空いている。車窓から思いがけず剣。⇒トップページ