3:30起床。外はガスに閉ざされ、強風。出発時、小雨。夏のアルプス山行、雨にたたられ続け。盆明けまで晴天続き、台風通過で天候が崩れる。数年前登頂した水晶岳、険しい岩稜の印象だったが、それ程にも感じず。ガス中、山頂標柱だけ確認。水晶〜赤牛岳間、地図では2:40だがもっとかかる。稜線の起伏は緩やか、難所はないが、風雨が強まり、断続的に稲妻と雷鳴。後続の女性が怖がり、岩陰に隠れたりしていたが小走りに先行、見えなくなる。なかなか山頂に着かず、山頂を巻いて通過したと早とちり、近くにいた人まで誘って本山手前のピークへハイマツを踏みつけながらしゃにむに登る。結局、山頂らしくなく、戻る。同行者とはぐれ、大声で叫ぶが、風雨にかき消され、あせる。登山道を少し進み、発見、ホッ。先方も笛を吹いたというが聞こえず。ぶ然とした気分で進み続けると、なだらかな通過点様の所に標柱と三角点。文字が消えかけているが赤牛山頂。手間をかけて到達したが感慨なし。急なガレ場を下り切ったころ、幸運!ガスが少し晴れ、本山を振り返る。どちらが山頂か。本山を見れ、少し気も晴れる。前方の山並みにガスが流れる。薬師岳から北へ伸びる長い稜線上のスゴノ頭〜鷲岳のよう。右手、野口五郎岳から北へ延びる三ツ岳〜烏帽子岳の稜線。その先、針ノ木岳、蓮華岳のシルエット。好天時の展望を想像。読売新道の長い下り、樹林帯に入るまでは楽。ホシガラスが近くを飛び交う。初めて撮る。樹林帯に入ると、溝状の道が小川化、進むに難渋。新しい雨具を着用したが、上着の袖口やズボンの裾が濡れ、靴の中までビショビショ。下るにつれ道がダート化、原生林のような樹林帯、木の根が露出、進むに難渋。進度標示があるが、予想以上に地図にある「2/8」までが長い。終盤穏やかになり、「1/8」からは短時間で奥黒部ヒュッテ着。ヒュッテ泊を迷うが、まだ時間、体力がある。予定通り平ノ小屋を目指す。黒部湖岸を縫う道は、何度も支沢を梯子で越すが、道は遊歩道のよう、梯子もしっかりしており、ヒュッテから2時間で平ノ渡着。小屋から望遠鏡で客の姿を見たら定刻外でも迎えに来ることありと聞いていたが、定刻17:20まで雨中、傘をさし、冷え切った身体でグッタリ待つ。一緒に山頂目指した人もいて気が紛れる。ボートが来るか不安、定刻に現れホッ。小屋着が遅くなるが、奥さんにお茶をもらってねぎらわれ気持ちが和む。小屋もこんな家に住みたいと思うようなきれいなロッジ。2人以外客はなく、広い部屋を自由に使ってよいと言われる。濡れた物を部屋一杯に干す。夕食もご主人が湖で釣った魚と庭で採れた
野菜の天ぷら。ご夫婦の親戚もいて、一緒に談笑しながら夕食。まるで民宿のよう。ここまで無理して来てよかった。⇒トップページ

   

風雨、雷鳴の中、なだらかで特徴のない山頂着 あかうしだけ 2864m 富山県富山市

2013823日()雷雨 5:05水晶小屋→5:40水晶岳→9:00赤牛岳→13:35奥黒部ヒュッテ→15:30平ノ渡17:20→17:50平ノ小屋