Review

Peter Hammill

Typical
1999発売 (1992のライブ)
DISC1
1 My Room 7:30
2 Curtains 6:05
3 Just Good Friends 4:54
4 Too Many of My Yesterdays 4:23
5 Vision 4:31
6 Time to Burn 5:08
7 The Comet,the Course,the Tail 9:12
8 I will find You 3:55
9 Opelia 4:13
10 Given Time 4:46
11 Modern 9:29
DISC2
1 Time For A Change 4:14
2 Patient 8:43
3 Stranger Still 5:51
4 Our Oyster 5:46
5 Shell 4:44
6 A Way Out 9:06
7 Traintime 6:10
8 The Future Now 4:15
隠しトラック 曲名が分かりません  

多作な彼の作品に精通しているわけではないので、隠しトラックの曲が分からない。彼の作品を聴くたびに心が落ち着くと同時にやや暗い気分になってしまう。もちろん、曲調も明るくはないし、増してこの作品は文字通りのSOLO、弾き語りなのだ。彼の魅力は?決して達者なピアノプレーヤーではないしギタープレヤーではない。しいて言えばその絶対的な歌唱力に秘められたカリスマ性と存在感だろうか。曲は、昔から言われてきているが演劇調といえば演劇調である。美しいメロディーを深く渋いサブマリンボイスがかなでていく。時には激しく。でも決して彼は優しく、悲しげに歌うことはない。歌詞は冷たく時には熱い。そしてまさに弾き語り、聴く者に語りかけてくる。

そんな彼の代表曲を中心に集めたライブが「TYPICAL」である。彼の他のライブ版は聴いたことがないので比較はできない。聴けばほとんどの曲を聴いたことがあった。でも知らない曲も3曲あった。2枚を通して聴く体力が今の私にはないが、一枚ずつならとても落ち着いて聴ける。駄目な人は駄目でしょう。癖がかなりありますから。ほれ込んでも決して入り浸ってしまいそうなタイプでもない。何故なら「孤高」過ぎるのだ。

PeterGabrielとは古くからの友人であるようだが、PGを「孤高のプログレッシャー」だとすれば、彼は一般的に言われているように、まさに「孤高の吟遊詩人」なのだ。「孤高」という言葉がこれほど似合うアーティストはいまい。

Performance by PeterHammill (voice/piano/guiters)