この手の作品は好き嫌いがはっきりする。私はそんなに大好きなわけではないが嫌いではない。しかし、HolgerCzukayの曲では「Persian Love」と「Full Circle」(同タイトルのアルバムに収録)がとても好きだ。アルバムとしてならば、Movieが割と好きである。この手の作品はアーティスティックなどと表現されEnoなんかと同類と扱われる。確かにアイディア勝負・感性勝負的な面はある。しかし、NONE MUSICIANであるEnoとの決定的な違いはHolgerCzukayがMusicanであることで、CANのメンバーでいつづけていたことであろう。この作品はサウンドコラージュに美しいメロディーと楽器の音色を重ねている。決して大仰にドラマチックにしたり、拳を握り締めてといった温かみという面では物足りない。しかし、彼の作品にそれを期待するのもおかしな話だが......。ただただ淡々とクールに美しく....毒をもった美しさである。
Persian Loveは結構有名な曲であるらしい。その昔CMかなんかに使われていたらしい。(私は知らないのだが....。)
Holger Czukay ( guiter, keyboad + synthesizer, short waves, bass ) Jaki Liebezeit (drums,congas) Michael Karoli (guiter) Irmin Schmidt (grandpiano) Reebop Kwaku Baah (Chicken Organ)