Review

Tom Newman
Faerie Symphony
1977
1 The Woods of 2:13
2 Fordin Seachrain 1:41
3 Bean Si 00:20
4 Little Voices Of Tarans 1:48
5 The Fluter 3:00
6 The Seelie Court 4:27
7 The Spell Breaks 4:06
8 The Fairy Song 1:16
9 Dance of the Daonhe Sidhe 3:35
10 Memories of Culchvlainn 1:30
11 Aillen Mac Midna 1:16
12 The Unseelie Court 4:50
13 The Woods of... 1:55
彼の事はあまり詳しくは知らない。MikeOldfieldの作品のエンジニアとかをやっていたらしい。でも作品はなかなかである。完璧なファンタジー系のプログレだ。1977年といえば、パンクロック全盛で、音楽を取り巻くムーブメントが大きく変貌を遂げつつあった頃である。勿論プログレのピークだった1974年でこの手のプログレが途絶えた訳ではない。こういった中、マイウェイのファンタジー作品をVirginからでなくDeccaから出したのだから驚きではある。楽器の多くを彼自身で演奏している、かなりの多重録音である。エンジニア出身の彼としては朝飯前だったろうが、曲作りはそうではなかったろう。ファンタジー系といってもCAMEL風ではない、やはりMikeOldfieldの影響を感じる。でも、どっぷりという訳でもない。最近、カンタベリー系に染まっていて、この手の音から遠ざかっていた。もう一度この手の中堅とかマイナーなファンタジープログレを探っててみようかなと思わせてくれる秀作である。よくを言えばもっと演奏時間が長い方が良いのだが...タイトルが大仰な割に短い。
Tom Newman